銀杏の効能や中毒症状の原因を知って食べ過ぎに注意しよう!


寒くなると食べたくなる有名な食材の一つに「銀杏(ぎんなん)」という食材がある。

銀杏は、栄養豊富な食材で食べれば、身体機能を高める効能を持っているが、逆に食べ過ぎれば、副作用で中毒症状を引き起こす可能性のある諸刃の剣のような食材だ。

そこで、銀杏を食べることで得られる効能や食べ過ぎで起こる中毒症状とその原因について紹介しよう!


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銀杏は栄養が豊富に詰まったカプセル!

銀杏には、多くの栄養が詰まっていて、以下の栄養成分が豊富に含まれている。

【銀杏に含まれる栄養成分】
  • 炭水化物。
  • タンパク質。
  • ビタミンA。
  • ビタミンB。
  • ビタミンC。
  • ビタミンE。
  • カルシウム。
  • カロテン。
  • カリウム。
  • マグネシウム。
  • βーカロテン。

といった栄養成分が豊富に含まれているため、以下の効能と効果があるとされているのだ。

【銀杏の効能と効果】
  • ガン予防。
  • 肌荒れ。
  • ストレス軽減。
  • 疲労回復。
  • 高血圧予防。
  • 頻尿。
  • 夜尿症。
  • 気管支疾患。
  • 風邪予防。

この中では、特に風邪予防に効果を発揮をする。

具体的には、肺を温めて咳が出るのを抑えたり、タンを出にくくしたりと薬のような効能があるのだ。

もちろん、そんな様々な効能を得るために、銀杏をたくさん食べて元気になりたいところだが、以下のとおり「大人」と「子供」で、1日に食べられる銀杏の数は、決まっている。

【銀杏の1日の摂取許容範囲】
対象摂取数
大人
  • 10個~40個まで。
子供
  • 5個~7個まで。

この他にも昔から食べる数は、「年齢の数まで!」と言われるくらい銀杏には、「まるで栄養ドリンクなんだな。」と言えるほど同等の栄養と効能を備える強力な食材でもあるのだ。

そのため、栄養ドリンクのように適切な数の銀杏を食べることができれば、銀杏に含まれている栄養による効能を受けることができるはずなのである。

だが、その代わりに適正な数を超えて銀杏を食べ過ぎれば、次の項目にある中毒症状を引き起こす可能性があるので、銀杏を食べるなら、中毒症状の怖さを理解してから、食べた方がいいだろう。

銀杏の食べ過ぎで起こる中毒症状と原因!

銀杏を食べる時に適切な数を超えて食べ過ぎれば、当然、身体の調子に何らかの変調をきたす可能性があることをもちろん知っているだろうか?

もしも、知らないで銀杏を食べ続けているのなら、後で必ず後悔することになるどころか、下手すると、「あの世まで飛んで行く可能性のある危険な食材でもある」と、今、ここで、はっきりと知っておくべき必要がある。

だが、そんな理由を知る前に、「銀杏を少しばかり食べすぎてしまった!どうしよう?」と悩んでしまっているなら、まずは、「次の項目で中毒症状になっていないか?」一度、すぐに確認してみた方がいい。

銀杏中毒はヤバイ症状のオンパレード!

では、お待ちかねの銀杏の食べ過ぎで起こるヤバイ中毒症状の一覧を用意したので、以下のとおり、サクッと確認してみるといい。

【銀杏中毒の症状の一覧】
  • 鼻血。
  • 発熱。
  • 腹痛。
  • 嘔吐(おうと)。
  • 下痢。
  • 便秘。
  • 頻脈や不整脈。
  • 消化不良。
  • 顔面蒼白。
  • 視野狭窄。
  • 瞳孔の拡大や縮小。
  • 手足の麻痺。
  • ふらつきやめまい。
  • 痙攣(けいれん)。
  • 呼吸困難。
  • 意識消失。

といったこれらの中毒症状が、銀杏の食べ過ぎで起こる。

そして、銀杏を食べてから、「約1~12時間以内」に中毒症状が起こり、最悪な場合は、死に至ることさえあるのだ。

つまり、これが、諸刃の剣のような食材の裏の顔なのである。

そのため、銀杏の食べ過ぎという行為は、「自身の命を危うくさせる危険な行為である。」ということを、ここで改めて再認識しなければいけないのだ。

ちなみに、中毒症状になってから回復するまでには、「約2~90時間」と言われているが、できれば、これらの中毒症状が出始めたら、病院に行って、すぐに対処してもらうのが、「一番良い対策なんだ!」と覚えておくといいだろう。

あとは、銀杏による中毒症状の原因を知っておくとより銀杏中毒についての理解が深まるので、次の項目もしっかりと読んでおくといい。

銀杏中毒の原因はギンコトキシンのせい!

銀杏の中には、ギンコトキシン(4′-O-メチルピリドキシンやMPN)というイチョウによって生成される物質、「神経毒」がある。

この神経毒は、「ビタミンB6」にとても良く似た化学構造をしていて、とても良く似た化学構造をしているためか、「ビタミンB6」が行うべき働きを邪魔しているのだ。

ここで、「何で?同じことを二回書く必要があるんだ?」とふと感じたなら、「なかなか鋭い感性をお持ちだ。」と先に述べておこう。

もちろん、同じこと書いたのには、ちゃんとした理由があるし、意味がないわけではない。

そして、そんな気になる理由の答えをサクッとそろそろ教えるとすると、「これが、銀杏中毒の原因をすんなりと理解するためのカギだから。」というのを先に書いておくとしよう。

だが、この答えだけでは、銀杏中毒の原因を理解するための数には、いささか足りないはずなので、まずは「ビタミンB6」が、「普段、身体の中でどのような働きをしているのか?」ということを先に理解しておくといい。

そのため、以下のとおり「ビタミンB6の働き」をサッと確認してみよう。

【ビタミンB6の主な働き】
  • アミノ酸を生み出す働き。
  • アミノ酸を別のアミノ酸へと変える働き。

といったビタミンB6には、2つの主な働きがあり、この2つの働きによって、体内の中でアミノ酸が作られている。

中でも、このビタミンB6の手助けによって生成されるグルタミン酸という物質が、必要不可欠な存在で、銀杏中毒にならないために一役買っているのだ。

グルタミン酸とは、アミノ酸の仲間で、脳内伝達物質のGABA(γ-アミノ酪酸)を生成している物質のことだ。

このグルタミン酸により生成されたGABA(ギャバ)の働きのおかげで、行き過ぎた神経の興奮を抑えてくれている。

つまり、脳の中にある中枢神経を抑制してくれているのだ。

そのため、この働きを邪魔するギンコトキシンの存在は、GABAの生成の阻害によるGABAの不足を招くため、その結果、中毒症状を引き起こす原因とされているのだ。

そして、ここで、「何故?邪魔をされているのか?」と少しだけ考えれば、先ほど二回ほど書いた意味に気づくことができるはずだ。

つまり、「とても良く似た化学構造をしている」という言葉によるカギの理由をこの瞬間に鍵穴へと差し込み使うことで、銀杏中毒の原因の謎をすんなりと理解することができるはずなのである。

ちなみに、この一連の中毒症状による流れからか、別名で「ビタミンB6欠乏症」と言われていたりする。

もちろん、銀杏中毒とほぼ同じ症状なので、病院で同様の治療をしてもらうのが、対処法として一番良い選択なので、念のため覚えておくといいだろう。

銀杏の食べ過ぎには注意しよう!

銀杏には、多くの栄養と効能があり、逆に食べ過ぎれば、「中毒症状を引き起こす諸刃の剣のような食材なんだな~」と理解できたはずだ。

そして、最後に、銀杏の食べ過ぎで起こる以下の銀杏中毒の一連の流れをまとめておくので、サクッと確認しておくといい。

【銀杏中毒が起こる一連の流れ!】
  1. 銀杏の中に含まれるギンコトキシンという物質が体内の中に大量に入る。
  2. ビタミンB6の邪魔をして、GABAの生成を止める。
  3. GABAが不足し、脳の中にある中枢神経の抑制が効かなくなる。
  4. 3の影響のため、中毒症状が起こる。

といった中毒症状の一連の流れにならないように、銀杏の適切な数を守りながら、食べ過ぎないように注意しよう!

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