銀杏の実を取り出すために必要な道具と9つの処理方法!


イチョウの木の下で落ちている謎の臭いを放つ実がある。

その謎の臭いを放つ実は、食べることができ、栄養豊富なためか、何かと色々な料理へと使われている。

そんな気になる謎の臭いを放つ栄養豊富な実の正体の名が、「銀杏(ぎんなん)」だ。

だが、イチョウの木の下で拾ってきた銀杏は、そのままで食べることができないので、食べるためには、色々な作業をして手を加えないといけない。

そこで、イチョウの木の下で拾ってきた銀杏を食べるために必要な道具や処理方法について色々と紹介しよう!


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銀杏の実は皮と殻で覆われている!

銀杏の実は、サクランボのような形をしていて、1つの皮と1つの殻の2つで実の全体を覆っている。

そのため、拾った銀杏の実を食べるには、この皮と殻を取り除かなければ、食べることができないということになる。

そこで、銀杏の実を取り出すために、以下の順番でこれから取り除いていくことになる。

【銀杏の実を取り出すための順番】
  1. 銀杏の皮を取り除く。
  2. 銀杏の殻を取り除く。

基本的には、以上の順番で、「皮」と「殻」を取り除いていく。

ちなみに、銀杏の実を取り出すためには、以下の道具が必要になるので、必ず、用意しておこう。

【銀杏の実を取り出すための道具一覧】
  • バケツ。
  • ネット袋。
  • スコップ。
  • ザル。
  • ゴム手袋。
  • ビニール袋。
  • ゴム長靴。
  • 茣蓙(ござ)や新聞紙。
  • 電子レンジ。
  • フライパンとフタ。
  • 茶封筒。
  • ホッチキス。
  • つまようじ。
  • 銀杏の殻を割るための専門工具。(なければハンマーやペンチなど。)

具体的な方法については、次の項目を見ながら、順次少しずつやってみよう。

銀杏の皮を取り除く7つの方法とその後の作業!

銀杏の実についている皮を取り除く方法は、以下のとおりいくつかある。

【銀杏の皮を取り除く方法】
  • 銀杏の実を土の中に埋める!
  • 水を入れたバケツの中に銀杏の実を漬ける!
  • 銀杏の皮を取り除く他の5つの方法!

この3つのうちのどれかを選び、やりやすい方法で銀杏の皮を取り除いていくといいだろう。

銀杏の実を土の中に埋める!

銀杏の皮には、「低級脂肪酸」という足の裏の臭いと同等の悪臭を放つ成分が含まれている。

そのため、銀杏の皮を取り除く時には、悪臭と格闘しながら、皮を取り除かないといけないので、何かと苦戦するはずだ。

そこで、銀杏の皮から放たれる悪臭を和らげるために、以下の手順がある。

【銀杏の実を土の中に埋める手順】
  1. ネット袋の中に銀杏を入れる。
  2. 土をスコップなどを使って堀り、ネット袋の中に入れた銀杏の実が入る大きさの穴を作る。
  3. 穴を作ったら、ネット袋の中に入った銀杏の実を埋めて土をかぶせる。

といった手順で行うと、土の中にあるバクテリアが、銀杏の皮(果肉)の部分を分解してくれるため、銀杏の皮から漂う悪臭を取り除いてくれるのだ。

あとは、土に埋めた銀杏の実の皮(果肉)が、ズルベチャのような状態になるまでひたすら待つ続け、その状態になる期間は、「約10日~30日」ほどとなる。

もちろん、銀杏の皮(果肉)が、ズルベチャのような状態になっているなら、ザルのような入れ物を用意し、実をすぐに移してやるといい。

あとは、皮や土汚れがついている銀杏を綺麗な水でキレイに落としていき、銀杏の殻を取り出していくのがいいだろう。

水を入れたバケツの中に銀杏の実を漬ける!

銀杏の皮を取り除く時は、土の中に埋める以外の他に水を入れたバケツの中で、皮を取り除く方法もある。

こちらの方法は、以下の手順に沿ってやってみるといい。

【水を入れたバケツの中で銀杏の皮を取り除く手順】
  1. 水を入れたバケツの中に銀杏の実を入れ、日当たりの良い場所に数日間置く。
  2. バケツの中で銀杏の皮(果肉)が、ふやけたり、ブヨブヨになっていれば、銀杏の皮を取り除く。
  3. 銀杏の皮を取り除いたら、ザルのような入れ物を使って、銀杏の殻(種)だけを取り出す。
  4. 銀杏の殻(種)を取り出したら、別の水を入れたバケツの中に入れる。
  5. 別の水を入れたバケツの中に入れたら、銀杏の殻についている残った皮(果肉)を手で揉むように、押しつけながらゴシゴシと洗い、残りの皮を取り除く。
  6. 銀杏についている残りの皮(果肉)が取れるまで、5の手順を繰り返す。

といった手順で銀杏の皮を取り除くと、銀杏の殻(種)を取り出すことができる。

また、銀杏の皮を取り除く際には、以下のポイントがあるので、見ておくといい。

【銀杏の皮を取り除くポイント】
  • 手にゴム手袋を装着する。(銀杏の皮に手に直接触れると、手の荒れやかゆみが起こる。)
  • 水を入れたバケツの中に銀杏の殻が浮いていれば捨てる。(銀杏の殻の中に実がない状態。)

といったポイントがあるので、しっかりと抑えておこう。

逆に、以下のこういった問題もあるので、合わせて確認しておくといいだろう。

【銀杏の皮を取り除いた後の3つの問題】
  • バケツの中の水と皮(果肉)が混じっている汚水処理。
  • 皮(果肉)のゴミ処理。
  • 悪臭の問題。(室内時は悪臭で充満、室外時は近所からの苦情。)

といった3つの問題があり、この方法によって作業するのなら、「どうやって処理するべきか?」をあらかじめ考えておく必要があるのを知っておこう。

銀杏の皮を取り除く他の5つの方法!

銀杏の皮を取り除くには、「土の中に埋める方法」や「水の入ったバケツに漬ける方法」が、最も一般的なやり方だ。

だが、この2つの方法には、「共通する最大の欠点」がある。

その共通する最大の欠点とは、「時間と日数」のことで、銀杏の皮から漂う悪臭や柔らかくなるためには、「時間と日数」がどうしても必要になるのだ。

そこで、「時間と日数」を短縮するために、以下の方法があるので、確認してみるといい。

【銀杏の皮を手で直接取り除く方法】
  1. ビニール袋を2つ用意する。
  2. 手にゴム手袋を着用して、銀杏の皮(果肉)を直接取り除いていく。
  3. 銀杏の皮(果肉)を取り除いたら、ビニール袋に入れて、もう一つのビニール袋に剥き終えた銀杏の殻を入れていく。
  4. 皮を取り除いた銀杏の殻を水でキレイに洗う。

といった方法があるが、この方法には、以下の「利点」と「欠点」もあるので、合わせて確認しておこう。

【利点】
  • 時間の短縮をすることができる。
【欠点】
  • 「銀杏の固い皮」と「悪臭」に悩まされながら作業しなければならない。

もちろん、この方法以外にも、以下のとおり取り除く方法はあるので、見ておくといい。

【銀杏の皮を取り除く他の3つの方法】
  • ネット袋に入れて川でゴシゴシと洗って皮を取り除く方法。(手にゴム手袋を着用。)
  • コンクリートで擦って皮を取り除く方法。(靴の裏やゴム長靴でこねくり回す。)
  • 銀杏の落ちていた場所で踏みつぶして皮を取り除く方法。(靴やゴム長靴を使用。)

といった方法もあり、これらの方法にも以下の「利点」と「欠点」がある。

【利点】
  • 時間の大幅な短縮ができる。
【欠点】
  • 周囲の人に多大な迷惑をかける。

といったことから、もし、この3つの方法のうちどれかを選んで作業するなら、「人に迷惑をかけないように!」という意識がどうしても必要になるので、できればこの方法ではやらない方が良いかもしれない。

ちなみに、大量に銀杏を拾ってきた時は、以下の方法で処理してみるといい。

【大量に銀杏を拾ってきた場合の方法】
  • ゴム長靴で踏んで銀杏の皮を取り除く。

この方法で作業すれば、大量に銀杏の皮を取り除くことができるので、方法として覚えておくといいだろう。

銀杏の皮を取り除いた後にやる作業!

銀杏の皮を取り除いたら、すぐに銀杏の白い殻を潰して緑色の実を出したいところだが、どうしてもやらなければならない作業が一つだけある。

それが、「天日干し」だ。

銀杏の白い殻をキレイに割るためには、水で濡れた銀杏の殻を乾燥させなければ、割ることができない。

そこで、以下の2つの方法を試してみるといい。

【銀杏の殻を天日干しする2つの方法】
  • 茣蓙(ござ)や新聞紙の上に銀杏の殻を置き、日の当たる場所に置く。
  • ネット袋に銀杏の殻を入れ、日の当たる場所にぶら下げる。

といったどちらかの方法で「天日干し」をする。

もし、天気の状態が良ければ、「約1日~1週間」ほどで銀杏の殻が乾くので、ぜひやってみるといいだろう。

銀杏の殻を取り除く2つの方法!

銀杏の実についている皮に悪戦苦闘しながら処理し終えたら、最後に、銀杏の殻を割る作業をしなければならない。

そして、この作業は、緑色の銀杏の実を取り出すための最後の関門なので、以下の専門工具を使って、サクッと割っていきたいところだ。

【銀杏の殻を割るための専門工具】
  • ぎんなん割り。
  • 銀杏クラッカー。
  • 銀杏割りハサミ。

この中から専門工具を選び、スムーズに銀杏の殻を割っていくのが、一番、簡単で理想的な方法ではあるが、「銀杏の殻を割るためだけに専門工具を手に入れるのはなぁ~」という場合は、以下の道具を使ってみるといい。

【銀杏の殻にヒビを入れるための道具】
  • キッチンバサミ。
  • ハンマー。
  • ラジオペンチ。

これらの道具なら家の中にあるという人も中にはいるだろう。

使い方は、銀杏の殻の合わせ目のところで、軽く叩いて、銀杏の殻にヒビを入れておくという簡単な作業だ。

あとは、銀杏の殻にヒビを入れた状態を作り、以下の方法で、次々と銀杏の実を取り出していこう。

【銀杏の殻にヒビを入れた状態から実を取り出す2つの方法】
  • 電子レンジを使って銀杏の殻を割る!
  • フライパンを使って銀杏の殻を割る!

ちなみにどちらの方法でやるかは、あらかじめ決めておくといいだろう。

電子レンジを使って銀杏の殻を割る!

それでは、さっそく電子レンジを使って銀杏の殻をサクサクと割っていきたいところだが、その前に「茶封筒」を用意しておく必要がある。

この茶封筒を用意する理由については、後で説明するので、とりあえず「茶封筒」の用意ができたら、さっそく以下の手順で銀杏をサクサクと割っていこう。

【電子レンジを使って銀杏を割る手順】
  1. ヒビが入った状態の銀杏の殻を約10~20個ほど茶封筒に入れる。
  2. 茶封筒の中の空気を抜き、封を2重に折り曲げて密封する。(ホッチキスがあるなら、ホッチキスで封をする。)
  3. 封をした茶封筒を電子レンジに入れ、スタートボタンを押して加熱する。(設定は、600Wで2分。)
  4. ポップコーンのようにパンパンと破裂する音がしたら、電子レンジを止める。
  5. 電子レンジから茶封筒を取り出し、茶封筒の封を開けて、銀杏の殻を取り出す。
  6. 茶封筒から取り出した銀杏の殻をつまようじや手を使って、緑色の銀杏の実を取り出す。

といった流れで、銀杏の殻を割り、緑色の実を取り出していくが、一つだけ以下の注意点があり、先ほどの茶封筒を使う理由でもあるので、確認して欲しいところだ。

【電子レンジを使う時の注意点】
  • 銀杏の殻を茶封筒に入れていなかったり、殻にヒビを入れていなかったりすると電子レンジの中で爆発や火が出ることがある。

こういったことが、電子レンジを使う時に起こる可能性があるので、注意しながら使うようにしよう。

フライパンを使って銀杏の殻を割る!

もしも、家の中に電子レンジという機器がない場合は、代わりにフライパンを使って、銀杏の殻を割る方法がある。

もちろん、フライパンは、叩いて銀杏の殻を割る方法ではなく、ヒビの入っている状態の銀杏に火を通して割っていく方法だ。

そこで、以下の手順を見ながら、やってみるといい。

【フライパンで銀杏の殻を割る手順】
  1. フライパンの上に銀杏の殻を置いてフタをし火をかける。
  2. フライパンを揺すりながら「約2~5分」ほど炒る。
  3. 銀杏の殻全体が焦げてきたら火を止めて、皿などに移し、殻や薄い皮をつまようじや手で取り除く。

といった手順でやると、銀杏の殻に含まれている水分が蒸発しているので、パリパリとした感覚で殻を取り除くことができる。

また、フライパンのフタをせずに銀杏の殻を炒る場合は、お玉などの道具を使って、銀杏の殻を転がしながら、焦げ目をつけるといいだろう。

もし、この方法で作業するなら、その際、以下の注意がある。

【フライパンのフタをしないと時の注意点】
  • 銀杏の殻にヒビを必ず入れること。(爆発してやけどする可能性があるから。)

といったことがあるので、必ず、頭の中に入れてから作業するようにしよう。

銀杏の実を色々な料理へ使ってみよう!

緑色の銀杏の実を無事に取り出せたら、以下の料理へどんどん使ってみるといい。

【銀杏の実が入っている料理】
  • 銀杏の油漬け。
  • 中華おこわ。
  • 茶碗蒸し。
  • 鍋物や煮物。
  • すき焼きや焼肉。
  • 炊き込みごはん。
  • 五目煮。
  • 銀杏のから揚げ。

といった様々な料理へ使うことができるので、銀杏を使って、色々な料理を味わい尽くそう!

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