熱帯夜が続き、暑すぎて、夜、眠れなくなっていないだろうか?
もしも、このまま不眠の状態が続いてしまえば、「体調不良」や「夏バテ」、「夏風邪」になってしまう可能性がある。
そこで、熱帯夜でよく眠るために必要な対策や眠れない原因について紹介する。
目次
熱帯夜で眠れない原因は3つ!
熱帯夜で眠れない原因は、気温だったり、湿度だったりと色々な原因がある。
けれど、その多くは、「人の体温」や「自律神経系による乱れ」が大きく関係しているので、以下のとおり確認してみよう。
【熱帯夜で眠れない原因】
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特に、人の深部体温次第では、その日の夜に熟睡できるかできないかで、大きく変わることになるので、これらを詳しくみていこう。
深部体温が高い!
人の体温には、表面(皮膚)体温と深部体温があり、熟睡のカギを握るのが、この深部体温を下げることにある。
そうすることで、人はようやく眠気を感じることができるようになる。
つまり、深部体温を低くすることができたら、夜、熟睡することができるということだ。
また、人の深部体温を下げることは、別に難しいことではなく、実は、何気なくしている行動でも深部体温を下げていたりする。
それが、以下の行動だ。
【深部体温を下げる行動】
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こういった行動を行うことで、深部体温を下げているわけだ。
もちろん、深部体温をただ下げることも大切だが、深部体温の温度差を意識的に大きく作ることが一番効果がある。
この深部体温の温度差は、大きければ大きいほど、より熟睡しやすくなるので、この状態をいち早く作れるようになることだ。
そして、この状態を生み出す方法は、以下のとおり。
【深部体温の温度差を生み出す方法】
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このようにして、日中に深部体温を高めるような行動をしておき、夜、眠るときに「冷え冷えとしたグッズ」を使ったり、「飲み物」を飲んだりして、深部体温を急激に下げてあげれば、上手く入眠することができるようになる。
脳の温度も高い!
実は、脳の温度が高いと、夜、熟睡できなかったりする。
脳は、様々な情報を整理したり、思考したりと色々な活動をしており、脳の温度は、「身体の温度の中で3番目に高い」と言われるくらい熱を生み出している。
夜、よく考えごとで眠れなかったりするのは、脳が活発に活動していて、脳の温度が高い状態にあるから眠れないわけだ。
そのため、この脳の活動を抑えるために、脳の温度を下げてあげれば、自然と眠気を誘い、熟睡できるようになることが分かるはずだ。
自律神経の乱れ!
熱帯夜で眠れない日々が続くと、自律神経が乱れるようになる。
眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたり、寝つきも悪くなったりと、睡眠不足が続くようになる。
そういった眠れないストレスの積み重ねは、「夏バテ」や「夏風邪」の元になる。
だから、自律神経の乱れからくる睡眠不足には、「あったかいホットミルク」を飲んで精神を落ち着かせるのがいい。
そんなホットミルクで使われる牛乳には、こんな良い効果がある。
【牛乳の良い効果】
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中でも、トリプトファンには、体内の中でセロトニンと言われる神経伝達物質に合成され、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を促す働きがある。
この働きにより、夜、よく眠れるようになるのだ。
この他にも心を落ち着かせてくれる効果もあり、牛乳を温めて飲むだけでも、ゆっくりと夢の中に誘ってくれるわけだ。
熱帯夜で眠るために必要な対策
熱帯夜で眠れないのは、「深部体温が高いから眠れない」と述べたとおり、この深部体温を下げるための以下の対策をしていこう。
【熱帯夜で寝るための対策】
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など熱帯夜で寝るための対策があるので、詳しくみていこう。
扇風機やエアコンを使う!
熱帯夜の中で寝るのなら、「扇風機」や「エアコン」を使うのが一番楽な方法だ。
けれど、朝まで扇風機やエアコンのつけっぱなしにするのは、身体に良くないので、タイマーをセットしたり、風量を「弱」してコントロールするといい。
もしくは、寝る直前に「寝室」を冷やしておくのもいいだろう。
そうすれば、夜、熟睡できるようになる。
これに加えて、脳の温度を冷やすことができれば、より眠れるようになる。
アイス枕や凍らせたペットボトルを使う!
脳の温度を冷やすのは、「アイス枕」や「アイスノン」といった冷えたグッズを使うのがいい。
そのまま使えば、水滴が布団や枕についてしまうので、必ずタオルを巻いてから、頭を中心に冷やせば、スムーズに眠ることができる。
また、寝る頭の近くに凍らせたペットボトルを「5~10cm」高い場所に置いておけば、冷気が流れてくる。
これの合わせ技で、扇風機を使えば、凍らせたペットボトルの冷気が広範囲に広がるので、とてもオススメな方法だ。
その他の冷やす場所では、「首周辺」や「ワキの下」などを保冷材で冷やすのも身体の深部体温を下げるのに役立つので、やってみるといいだろう。
あとは、ひんやりマットがあれば、マットを敷いて寝れば、身体全体が冷やされるので、「あの熱帯夜での寝苦しさは、いったい何だったんだ?」という気持ちになるくらい熱帯夜での寝苦しさが軽くなっているはずだ。
ぬるめのお風呂に入る
ぬるめのお風呂に入るのは、人の深部体温を下げるために入る。
人の深部体温は、通常、「37℃」と言われていて、この体温を下げるのに、ぬるま湯の温度を「34~35℃」に設定するといい。
この設定した温度で、ゆっくりとお風呂に浸かれば、深部体温を下げることができる。
また、こうやって、深部体温を1度ほど下げることができれば、急激な眠気を誘うことができる。
だから、シャワーだけ使うのではなく、お風呂の中にゆっくりと入ってみるのもいいだろう。
熱帯夜の寝苦しさから早く脱出しよう!
熱帯夜の寝苦しさから脱出するには、「脳の温度」と「身体の深部体温」を下げることだ。
そのためには、「エアコンなどの機器」や「熱帯夜グッズ」をフルに活用して、暑い夜を乗り切っていこう!