毎年、この時期になると「山開き」が行われ、富士山に登る人も急激に増える。
そこで、「山開き」の意外な事実と富士山を登るときの「心構え」について紹介する。
目次
山開きの本当の意味!
「いきなりだけど山開きについてどのようなイメージを持っている?」といきなり人に聞かれたら、あなたは、どのように答えるだろうか?
あなたは、おそらく「山に登ることができるだろ?」と答えてしまうのではないだろうか?
けれど、この答えでは、不十分で実は、正解ではないのだ。
少し想像してもらえれば、分かるのだが。
もしも、「山に登ることができる」だったら、経験豊富な登山家は、山開きの期間にしか山に登っていないということになり、実際、一年中、山を登っている登山家にとって、「小さい山や大きい山でも山開きの時でしか登っていない」ということになってしまう。そうなると、いくらなんでもその答えでは、「おかしいではないか?」と疑問に感じてしまうことだろう。
そうやって疑問に気づいたあなたは、初めて「山開きとは何なんだ?」と少しばかり興味を抱いたはずだ。
ここでもう答えを言ってしまうと、実は昔、有名な山は、信仰の対象で山を登ることを禁止にされていたが、夏の一定期間の間、信仰行事として山を登ることを解禁したのが「山開き」の本当の意味なんだ。
つまり、「夏の一定期間の間、有名な山に登ることができるんだ」ということを理解しておこう。
山開きで有名なのが富士山!
山開きで、有名な山といえば誰もが知る「富士山」だ。
「富士山」は、静岡県にある日本一高い山で、世界遺産に登録されており、外国人観光客にも人気な場所の一つ。
初心者からベテランの登山家など多くの人が、富士山の山頂を目指すとても人気のある山だ。
「山開き」が始まれば、登山者の人のために「山小屋という休憩スポット」が営業を再開したり、登山用のバスが運行したり、あらゆる営業が再開し始めるのもこの時期なんだ。
⇒【映像】富士山の「山開き」の様子!!富士山に登る目的は何?
富士山に登る「目的」は、人それぞれ異なる理由があるだろう。
例えば、「富士山の山頂にたどり着きたい」とか、「富士山にある風景を味わいたい」とか、さらに「写真を撮りたい」とか色々な目的がある。
だが、富士山の山頂の絶景を見たいという人の中には、「ご来光」という朝日を見るために富士山を登る人が圧倒的に多いのだ。
富士山を登るために必要なこと
富士山を登るために必要なことがある。
それは、「事前の準備としっかりとした計画を立てること」だ。
特に、「富士山を初めて登る人」や「山を登った経験がない人」は、事前準備と綿密な計画を立てた方が良い。
なぜなら、初心者の人が、事前準備や計画を立てずに富士山の山頂まで登ろうとしても、途中で下山することは確実で、最悪、命を落とすこともあり得るからだ。
だから、無計画で富士山を登ることは、難しくとても厳しいと言える。
けれど、初心者であっても、事前の準備と計画性を持ちながら登るのであれば、一歩一歩、確実に富士山の山頂まで登ることができてしまうのも富士山の魅力の一つだ。
だからこそ、しっかりと準備し綿密な計画を立ててから登ろう!
富士山に登頂するための服装や道具
富士山を登頂するためには、以下の必要な服装や道具をそろえる必要がある。
【登山の服装】
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【登山の道具】
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といった服装や道具を最低限、そろえる必要あるので、しっかりと準備をしよう。
高山病には気をつけろ!
富士山を登るには、絶対に気をつけなければいけないことがある。
それは、「高山病」だ。
「高山病」とは、人が摂取すべき酸素の量が山の気圧の変動で減少しており、人が酸素を吸いたくても空気中の酸素が不足している状態で、酸素が吸えないのだ。
もっと簡単に言えば、「酸欠の状態」のことだ。
高山病になると「酸欠の状態」になるため、以下の症状が次第に現れるようになる。
【高山病の症状】
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などの「高山病の症状」が山を登るにつれて現れる。
もし、このような症状が現れ出したら、すぐに山を降りることだ。
一度、体制を立て直してから登り直した方がいい。
高山病になりやすい人
「高山病」になる原因は、色々で意外にも「体力のある人」でも簡単になってしまうので、油断ができない。
だから、「高山病になりやすい」かどうかは、一度、以下のとおり確認しておこう。
【高山病になりやすい人の条件】
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以上の条件に当てはまる人は、「高山病になる可能性が高く+天候不順」があれば、あっさりと「高山病」になる可能性があるので、注意しないといけない。
けれど、「高山病の条件に当てはまっているがどうしても富士山に登りたい」というなら、必ず、登る前にやっておくことがある。
高度順応をして山の気圧に慣れよう!
それが、「高度順応」だ。
「高度順応」とは、山の急激な気圧の変動を身体に慣らしていく方法で、高山病になるリスクを下げる行動のことだ。
もしも、富士山で高度順応をするなら、すぐに登るのではなく、登山口に1時間ほど滞在して、必ず身体を現在の高度(気圧)に慣らしてから登るべきだ。
こうすることで、高山病になるリスクを下げつつ、安心して富士山を登ることができるので、必ずやるようにしよう。
富士山は「マイペース」で登ることが一番!
富士山を登るための最大のポイントは、一歩一歩、マイペースで着実に山頂まで登りきることで、決して無理な登り方をしないことだ。
もしも、このような意識を持って富士山を登ることができるなら、あなたは、山頂までたどり着いて、素晴らしい朝日を拝むことができるだろう!