蚊取り線香の煙と共に広がる成分の効果で襲いかかる蚊を退治しよう!


「プ~ン~プ~ン」と赤い血を求めて、さまよい飛び続ける小さい虫。

目の前で「プ~ン」、耳元で「プ~ン」、小さな針で血を吸うため、腕に止まり、足にも止まり、顔にまで止まり、「チュイー」と血を吸い求める!

こんなイカレタ行動を本能の趣くままに行動する悪魔のような虫がいる。

それが「蚊」だ!

「蚊」に刺されると、赤く腫れ、毎日、かゆいかゆい地獄を送るはめになる。

そこで、「蚊」を追い払うことができるうずまき状の物体、「蚊取り線香」の使い方や良いところや悪いところについて紹介する。


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蚊取り線香の使い方と置き場所

蚊取り線香の使い方は、すごく簡単で渦を巻いている先っぽに火をつけ、炎がついたら、吹き消し、不完全燃焼のような状態を作ることから始まる。

このような状態を作り、蚊取り線香の先端から煙がモクモクと立ち上るようになれば成功だ。

この煙が出ている蚊取り線香の状態を蚊遣器(かやりき)という蚊取り線香専用の入れ物(豚の入れ物や灰皿)などに入れるといい。

あとは、蚊取り線香をどこに置くか迷うところだが、蚊取り線香を使う目的がほとんど家の中なら、窓際に置くのが定石で、あくまでも「蚊を落とすことではなく、蚊を追い払う」という目的で使うべきだろう。

ここで、蚊取り線香を使う場面を少しまとめてみたので、以下のとおり確認してみよう。

【蚊取り線香を使う場面】
使う場面置く場所
一軒家風通しの良い窓側に置く。
マンション一軒家と同じ。
野外作業腰につけたり、周りに置く。
キャンプ周りに置く。

特に、マンションや野外作業で蚊取り線香を使用するなら、マンションの住人や野外にいる人に蚊取り線香の煙や匂いで「迷惑をかけることがないか?」をしっかりと確認してから使用するよう心がけよう。

あとは、家の中で使う場合は、窓を閉め切った状態で蚊取り線香を使用しないで、必ず、窓を開けてから使うようにしよう。

蚊取り線香の消し方

蚊取り線香を使っていて、途中で消したくなる時がある。

そんな時は、「ヘヤピンやクリップ」を使って、蚊取り線香を消したい場所に挟むだけで自動で消すことができるので、やってみるといいだろう。

蚊取り線香から流れる成分が蚊を追い払う!

蚊取り線香は、先端に火をつけると、煙と共に蚊が嫌う成分が蚊取り線香を中心にあちらこちらと漂うように流れる。

この蚊取り線香から流れる成分が、蚊を退治するのに必要な効果なので、以下のとおり詳しくみていこう。

ピレスロイドの持つ効果!

蚊取り線香から流れる成分の名を「ピレスロイド」という。

この「ピレスロイド」の持つ効果は、昆虫や魚類、両生類、爬虫類といった虫などの生き物に強い神経毒として作用する働きがあり、この成分を虫などの生き物が呼吸を通じて体内に取り込んでしまうと、飛んだり、動いたりすることができなくなり、しびれ状態になることだ。

このしびれ(神経麻痺)の状態が長時間続くと、虫などの生き物が呼吸をすることができなくなり、やがて、死に至るようになる。

つまり、この「ピレスロイド」の効果には、蚊を追い払い、時には、蚊の動きを封じて殺虫する頼もしい成分が蚊取り線香の中に含まれているというわけだ。

除虫菊から作られた蚊取り線香!

蚊取り線香は、除虫菊というシロバナムシヨケギクの花から作られたと言われる。

この花を乾燥させることで粉末にし、木の粉などの植物性の粉末やタブ粉、でんぷんなどを混ぜ合わせ、最後に、緑色の染料で着色することで、蚊取り線香は作られている。

また、こうして作られた蚊取り線香は、元々、茶土色で出来ているのだが、「なぜ、最後に緑色の染料が塗られたのか?」については、「以下の説ではないか?」と言われている。

【緑色に塗られた説】
  • 茶土色の粉にムラがなくキレイに塗れる。
  • 涼しい色に見える。
  • 虫よけに使われていたヨモギの葉の色をイメージしたもの。

など色々な説があるが、この中では、やはり、暑い夏の季節に使うのだから、「涼しい色の方が風情があっていいんじゃないかな?」と個人的な推測で勝手に思っていたりする。

この他にも、シロバナムシヨケギクには、「ピレトリン」という物質が含まれていて、虫をよせつけない忌避効果や殺虫効果のある天然成分が含まれている。

この天然成分をきっかけに蚊取り線香が生まれ、さらに成分の改良を重ねることにより誕生したのが、「ピレスロイド」という成分なのだ。

もちろん、蚊取り線香だけでなく、殺虫剤や防虫剤などの製品にもこの「ピレスロイド」という成分は使われている。

つまり、今、使われている蚊取り線香は、天然成分である「ピレトリン」ではなく、化学的に合成された「ピレスロイド」が使われていること知っておこう。

ピレスロイドは吸い過ぎると危険!?

蚊取り線香を使っていると、煙だけでなく、熱により気化したピレスロイドの成分もたくさん周囲に広がるようになる。

この空気中に広がったピレスロイドは、人(哺乳類)や鳥類といった温血動物が吸っても、体内の酵素で代謝分解を行うための解毒能力があるので、ほとんど害がない成分として扱われているが、もしかすると、人もこの煙に紛れている「ピレスロイド」を吸い過ぎれば、「何か症状が起こるのでは?」と思うかもしれない。

ここで正直に言うと、「実は、人によってアレルギー反応を引き起こす可能性がある。」とまで言っておこう。

・・・とは言え、濃度の濃いピレスロイドを大量に吸い過ぎればの話だが・・・。

なので、以下の「ピレスロイド」で起こるアレルギー反応の症状を一通りまとめているので、確認してみるといいだろう。

【ピレスロイドで起こるアレルギー症状】
  • のどの痛みや違和感。
  • 目の痛み。
  • 息苦しさ(呼吸困難)や吐き気。
  • めまいや頭痛や気だるさ。
  • せきやくしゃみ。(花粉症持ちの人は反応しやすい。)

といった症状が起こる場合がある。

これに加えて、蚊取り線香から出る煙が目やのどに染みることで、症状を誘発する可能性もあるので、もし、こういった症状が出始めたら、すぐにでも蚊取り線香の使用を中止した方が良いだろう。

蚊取り線香の使用を控えるべき生き物や悪い使い方

蚊取り線香を使用すれば、煙や殺虫成分、忌避成分などの色々な成分が空気中に漂うことを伝えたが、以下の生き物やペットを飼っている場合は、蚊取り線香を使うのは、はっきり言うとやめておいた方が良いだろう。

【蚊取り線香を使うとダメな生き物】
  • 熱帯魚。
  • 昆虫類や両生類。(トカゲなど。)
  • 甲殻類や爬虫類。(カメやヘビなど。)

特に、熱帯魚や昆虫を飼っている状態で、蚊取り線香なんか使ってしまえば、あっという間にあの世まで逝かせてしまうことになるので、蚊取り線香の使用はやめておいた方が良い。

この他にも以下のとおりしっかりと確認!

【蚊取り線香の悪い使い方】
  • 部屋を密閉した状態で使う。
  • 蚊遣器を使わない。
  • 寝る場所の近くに置く。

こんな悪い使い方をしないようにしっかりと覚えておこう!

蚊取り線香を使うメリットとデメリット

蚊取り線香を使う魅力は、何といってもあの煙や独特の匂いが部屋中に広がることで感じる、「やっと夏が到来したんだなぁ~」と情緒的にさせてくれるところだ。

この他にも蚊取り線香を使うメリットを上げるとすると以下のとおり。

【蚊取り線香のメリット】
  • 夏の風物詩。
  • 電気配線を使わない。
  • 蚊取り線香の両端に火をつけれる。(効果も2倍。)
  • どこにでも置くことができる。
  • 蚊取り線香で時間をはかることができる。

など蚊取り線香には、色々な良いところがある。

もう一方で、デメリットもあるので、以下のとおり確認してみよう。

【蚊取り線香のデメリット】
  • 煙が出る。
  • 壁や物に匂いがつく。
  • アレルギー症状を引き起こす場合がある。
  • 窓を開けて使わないといけない。
  • 火事になる可能性がある。

などのデメリットもあるので、しっかりと認識してから使うようにしよう。

蚊取り線香で夏を満喫しよう!

蚊取り線香は、夏の風物詩そのものだ。

あの独特な匂いが大好きなら、ますます蚊取り線香を使いたい衝動に駆られてしまうことだろう。

けれど、周囲の人に迷惑をかけないことが大前提なので、この機会に蚊取り線香のことをよく調べてから使うようにしてみてはどうだろう?

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