「最近、暑い国に行ってきたんだ。」
「それでさ~何か蚊にかまれたみたいでさ~今かゆくて仕方ないだよね~。」
「おいおい、デング熱になっていないよな?」
「デング熱?なんだよそれ?」とわからないあなたにお伝えします。
デング熱は、デングウィルスを持つ蚊に刺されると、感染する感染病です。
人から人への感染はないですが、もし、蚊に二回刺されてしまうと、大変なことになりますよ。
そこで、「デング熱」の症状や対策を説明しますよ。
目次
解熱剤を投与して様子をみる
デング熱になってしまったら、解熱剤を使った対処療法で様子をみます。
解熱剤を使う理由は、現在、有効な治療方法やワクチンが存在しないからなんだ。
対処療法しかないけど、頑張って適切な治療を続けていこう。
必ず治る感染病だから!
さて、そろそろ「デング熱」の症状について説明していくよ。
デング熱は発症まで日数がかかる
デング熱は、デングウィルスを持つ蚊に刺されてしまったら、すぐに症状が出るわけではなく、日数をかけて症状が現れるんだ。
それで、蚊に刺されてから発症するまで、約3日~7日と言われている。
感染した人によっては、症状が早くでたり、遅くでたりする場合もあるけど、確実に症状は進行していくので、「蚊に刺されているな」と感じたなら、次の項目を確認してみよう。
デング熱の症状リスト
- 突発的な40度程度の発熱や酷い頭痛になる。
- 運動やスポーツをした覚えがないのに筋肉痛や関節痛になる。
- 食欲がなくなったり、突然の腹痛や便秘になる。
- 胸部や両手足、顔面に突然、「湿疹」の症状が現れる。
どうでしょうか?
症状が1週間ほど続く場合は「デング熱」に感染している可能性が高いです。
でも、感染したとしても「1週間程度」で消失する感染病なので安心なんだけど、二回目に蚊に刺されると話は変わるよ。
それを、次で詳しく説明していくよ。
二度目はデング出血熱になる
いきなりだけど、一度目に蚊に刺された経験があって、二度目に蚊に刺されてしまうと「デング出血熱」になるよ。
特に、多い症状が「突然の血漿漏出(けっしょうろうしゅつ)」や「出血の傾向(しゅっけつけいこう)」といった症状なんだ。
要するに、「血がとまらなくなる」といった症状だよ。
それで、症状が重くなると2つの症状が現れると言われるんだ。
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さらに詳しい症状を説明していくよ。
精神的な症状と身体的な症状
- 突然の不安や興奮状態になる。
- 発汗や両手足が冷たくなる。
どうでしょうか?
この他にも「胸水(きょうすい)」や「腹水(ふくすい)」という水がたまる症状も現れやすくなるんだ。
人の体内で起こる症状
- 肝臓が腫れあがる。
- 免疫機能の一部である補体の活性化。
- 血小板の減少。
- 血液の凝固の時間が長くなる。(血液がなかなか固まらずカサブタができない)
- 細かい点状出血。(毛細血管の破裂による身体上の赤色や紫色の点)
といった症状が出てきます。
このような症状にならないためにも、「蚊に刺されないことが一番だ」とよく分かったんじゃないかな?
続いて、蚊に刺されないための対策を説明していくよ。
蚊に刺されないためにできること
「デング熱」や「デング出血熱」にならないためには、蚊に刺されないことです。
それで、次の項目を確認して、蚊の対策をしておこう。
蚊に刺されないための対策
- 長袖や長ズボンを着て素足や素肌などの面積をできる限り小さくする。
- 白い服を着用する。(蚊は黒い色に反応する傾向がある。)
- 虫よけスプレーを使用する。
- 「デング熱」の情報がある場合、その場所や地域に近づかないようにする。
- 室内にも蚊に刺されないための対策を行う。(蚊取り線香やノーマットなどの蚊よけグッズ。)
- 水たまりや池などの蚊の幼虫(ボウフラ)が生息しそうな場所には近づかない。
最低限、これだけでもやっておこう!
暑い国へ行くのなら
気候的に熱い国は、「蚊」が育ちやすい環境にあり、あちこちで多くの「蚊」が飛んでいます。
また、「蚊」には、「デングウィルス」以外にも未知なるウィルスを持っている場合があるので、刺されると厄介です。
だから、暑い国へ行くのなら「蚊」の対策もしっかりと準備してから行こう!