防災訓練の目的と考え方を知って減災に繋げる方法を探ろう!


「地震、雷、火事、台風?」といった自然災害が何かと多い季節がやってきました!

また、この月の月初にある「防災の日」は、今後も起こる可能性が高い自然災害について、「どのように行動し、どのような準備をする必要があるのか?」を今、一度、考え直す月でもあります。

そこで、防災訓練をする目的や考え方について色々と紹介しよう。







防災訓練は災害の予行練習!

防災訓練は、災害が起こっても慌てず速やかに自分や人の命を守るために行動し、災害で起こる被害を最小限に抑えることを目的にしている。

そのため、防災訓練では、災害が起こった時のことを想定し、「どのように行動するべきか?」などをあらかじめに計画を立てる必要があるのだ。

そこで、以下のとおりそれぞれの状況に合わせて訓練を想定してみよう。

【防災訓練時の想定パターン】
  • 大地震が起こった時にとるべき想定行動。
  • 火災が発生した時にとるべき想定行動。
  • 大津波が発生した時にとるべき想定行動。

大地震が起こった時にとるべき想定行動!

大地震が起こった時は、場所により行動方法も変わるので、以下のとおり行動の確認をしておこう。

【大地震が起こった時にとるべき行動】
地震発生時避難行動
建物の中倒れそうな場所に近づかずに頑丈そうな場所に下に隠れる。
家の中机やテーブルの下に隠れる。
建物に近寄らず何も立っていない場所を出来る限り見つける。
車の中そのまま車の中にいる。

基本的に地震が揺れている時の態勢は、手に頭をおき、物が当たらないようにし、姿勢を低くして揺れがおさまるのをじっと耐えて待つことだ。

逆に、地震の時にやってはいけない行動の一つが、地震が揺れている最中に動き回ったりすること。

もしも、動き回ったりすれば、ガラスが割れて飛び散る瞬間にケガをしたり、倒れてくる物に直撃したりで、大ケガする可能性が高まる。

だから、訓練の段階で建物の中にいる時やよく通る場所で、「すぐに下に潜れそうな場所はないか?」や「地震が揺れるとどうなるのか?」を常に考えながら、合わせて「危険な場所や周りはないか?」や「いけない行動は何か?」も確認しておく必要があるのだ。

あとは、地震の揺れがおさまった時に、「どのような手順で避難場所まで行くのか?」も合わせて考えておくようにしておきたい。

【避難場所まで行くために確認するポイント】
  • どの避難場所に行くのか。
  • 避難場所までのいくつかの経路。
  • どの手段を使って避難場所まで行くのか。
  • 避難場所に向かうまでの間で倒壊しそうな場所や危険な場所がないかチェック。

といった「避難場所の候補」や「経路」を想定段階で決めておくこと。

こういった曖昧になりやすい部分をしっかりと決めておくことで、実際に大地震が起きても冷静に対応し、瞬時に行動することができる。

火災が発生した時にとるべき想定行動!

大地震の後は、火災が発生しやすくなる。

そのため、家や建物の中にいる場合、地震の揺れがおさまったら、外に避難する前に必ずやっておくことがある。

それは、家や建物の中にある電気配線の元になる「ブレーカー」を落としたり、「ガスの元栓」をしっかりと閉じることだ。

特に、大地震のような強い揺れが起こると、使っている電気が止まり、停電になる可能性が高い。

停電な状態になると電気が使えないので、電力会社は、全力で復旧工事や復旧作業をするはずだ。

もしも、「ブレーカー」を落としていない状態で、いきなり電力復旧が開始されてしまえば、漏電になる可能性がある。

つまり、漏電から火災へと発展する可能性があるので、しっかりと落としてから避難するようにしたいところだ。

また、火災が起こりやすい場所もあらかじめチェックしておき、火災が起きても「この避難経路からなら安心して避難できる!」といった安全な避難経路を合わせて確認しておこう。

もしも、大きな火災が発生したら、以下の手順で確実に避難できるようにしておきたい。

【火災が発生した時の避難方法】
  1. 火災が起こった場所を知る。
  2. 火災が起こった場所とは反対方向に避難。(避難中は、煙が入らないように口と鼻にハンカチやタオルを抑え、姿勢を低くしながら逃げる。)
  3. とにかく1秒でも早く外に出ることを心掛ける。

火災による避難は、時間との戦いになるので、家や建物全体に火が回るうちに、すぐに安全な場所や外へ脱出を図ろう。

大津波が発生した時にとるべき想定行動!

大津波も大地震が起こった時に起こりやすい災害の一つだ。

地震の揺れがおさまり、津波がくるかどうかをいち早く知る必要がある。

・・・とは言え、津波がすぐにでもやって来そうな時に、「どこに避難しようか?」なんて考えているようでは絶対に助からない。

そのため、海岸沿いに生活をしている人や働いている人は、事前に避難できる場所を探しておき、以下の避難場所を候補として考えておくのが良いだろう。

【避難場所候補】
  • 学校の屋上。
  • 山。
  • 高台。

これ以外の高い場所で避難できる場所がないか検討しておき、いざ津波が来ても問題がないように、複数の高い場所をピックアップしておくことも必要だ。

もちろん、避難場所に向かうまでの経路も合わせて確認することを忘れずに!

避難訓練時の合言葉!

避難訓練は、学校で教わった合言葉で、避難していたはずだが、中には、「何だっけ?」と忘れている人もいるだろう。

答えは、それぞれの頭文字をとった、「お・は・し・も」という言葉だ。

この合言葉を元で避難訓練していたはずなので、以下のとおり「お・は・し・も」の言葉の意味も合わせて、もう一度、思い出しておこう。

【避難訓練時の合言葉】
名称意味
押さない
  • 一人でも転ぶと将棋倒しのように人が倒れてしまうため危険。
  • 階段で倒れると危険。
走らない
  • パニックになるのを防ぐ。
  • ケガをしないため。
喋らない
  • 避難情報を聞き漏らすのを防ぐ。
  • 火災時に煙を吸い込んでしまうため。
戻らない
  • 元の場所に物を取りに行くと逃げ遅れる。

といった避難時の合言葉を思い出し、安全な場所へ避難するようにしよう。

防災訓練で立てた計画の問題点を検証する!

防災訓練で立てた計画は、訓練を通じて、実行したら、必ず、上手くいかなかった問題や不足している部分をチェックする必要がある。

例えば、「情報が的確に伝わらなかった。」とか「逆にどうでもいい情報を伝えてしまった。」とか何かしらの問題や不足点はあるはずなので、以下の「上手くいかない例」も参考に確認してみよう。

【上手くいかない例】
  • 訓練のシナリオどおりに進まない。
  • 予定している時間と訓練完了時間に大きなズレがある。
  • 突発的なトラブルが発生した。
  • 人との連携が上手くいかない。

これらの問題点や不足点は、次回の防災訓練や実際に発生した災害で生かすことにより、減災に繋げることができる。

また、防災訓練では、以下の基本訓練が、「しっかりとできていたのか?」もしっかりと見直しておこう。

【防災訓練で行う基本訓練】
  • 避難方法。
  • 家族や近隣の安否確認。
  • 初期の消火活動や消火器の使い方。
  • 救助や救護。
  • 応急手当の方法。

などの基本的な行動や動作をしっかりと抑えることで、突然、起こる災害にも柔軟に対応することができる。

だからこそ、基本訓練を疎かにしないようにしたいものだ。

防災訓練は減災に繋がる!

もしも、大地震や火災、大津波などの大災害が発生しても、防災訓練をしっかりと行っていれば、被害を最小限に抑えることができるから、訓練の時は、真剣に取り組もう!

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