ゴキブリの習性を知り効率よく退治と駆除を行うための9つの対策!


家の中にあるわずかなエサや水分を補給するために、ひっそりと侵入し、環境が良ければ、そのまま家に居ついてしまう虫がいる。

黒光りしていて、人が寝静まった夜の時間帯を見計らいひっそりと行動を開始する謎の虫の正体が、ゴキブリだ!

そんなゴキブリの生態や駆除と対策方法について色々と紹介しよう。







家の中で見るゴキブリは2種類だけ!

ゴキブリは、全世界で約4000種類いると言われていて、99%以上のゴキブリは森や林の中で生活をしている。

中でも、人の家の中にある食べ物や水を求めて侵入するゴキブリは、クロゴキブリとチャバネゴキブリと呼ばれる。

そんな2種類のゴキブリについて、簡単に説明していこう。

クロゴキブリの特徴

クロゴキブリは、主に外から侵入してくるゴキブリで、屋外に巣があり、日中、雑草地や落ち葉の下に潜んでいる。

また、隙間に潜むことを好み、3mmほどの隙間にひっそりと潜伏し、時には、羽を使って飛ぶことができる。

そんなクロゴキブリは、幼虫の状態を約5ヶ月ほど過ごし、2~3回の脱皮を繰り返し、成虫となり、約6~7ヶ月生きる。

チャバネゴキブリの特徴

チャバネゴキブリは、外から侵入し、家の中に巣を作り増殖するゴキブリで、冷蔵庫の裏や炊飯器などの機械の部分に卵を産みつけて、家の中にひっそりと潜み続ける。

その上、クロゴキブリに比べて、駆除するのがかなり面倒くさいゴキブリだ。

ゴキブリの恐るべき4つの行動!

ゴキブリは、暗く湿気の多い場所を好む習性がある。

そして、この習性に加えて、以下の4つの行動をする。

【ゴキブリの4つの行動】
  1. 侵入する。
  2. 潜伏する。
  3. 卵を産む。
  4. エサを食べる。

ゴキブリは、この4つの行動を基本としているので、詳しくみていこう。

侵入経路は正面突破あるのみ!

ゴキブリは、どんな家や建物であろうとわずかな隙間があれば、いとも簡単に侵入できるスキルを本能的に備えている。

中でも、以下の場所は、ゴキブリに侵入されやすい場所なので、十分に確認しておこう。

【ゴキブリが侵入しやすい場所】
  • 換気扇。
  • 玄関やドア。
  • 窓にあるサッシや網戸。(歪みや破れがある。)
  • 台所の排水口。
  • お風呂の排水口や窓。
  • エアコンの配管やホース。

中でも、台所にある換気扇は、場所的にエサや水が豊富にそろっているため、ゴキブリが最も通りたい場所の一つだと、理解しておこう。

潜伏場所は暖かくて暗いところが好き!

ゴキブリが家の中に侵入すると、とにかく暗く、湿気が多く、暖かい場所に潜みたがる傾向にあるので、以下の場所にゴキブリがいないか確認してみよう。

【ゴキブリの潜伏場所】
  • テレビやパソコンの中。
  • 冷蔵庫のモータ部。
  • キッチンのシンク周りやガス台。
  • 洗濯機の排水口。
  • ベランダの雨戸の収納スペース。
  • エアコンの中。
  • 暖かい壁裏や天井裏。
  • 寝室のクローゼットや引き出しの中。

こういった場所を好み、住みつきながら、ちょっとずつエサを食べて大きくなっていくのだ。

卵を産む場所はひっそりと・・・

ゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)というがま口のような入れ物の中に25~40匹分の卵が入っている。

卵は、小豆ような色と形で光を当てれば、ビーズのように透ける特徴がある。

そんなゴキブリが、卵を産む場所として最適なのが以下の場所。

【ゴキブリが卵を産む場所】
・流し台の中。
・洗面台の裏。
・押入れの中。
・荷物や段ボールの中。

特に、台所や洗面台といった水や湿気のある場所に産み落としやすく、こうやって産み落とされたゴキブリの卵は、7~20日以上の期間を経て、孵化(うか)する。

つまり、ミニゴキブリがうじゃうじゃと生まれ、家の中をはいずり回ることになる。

ゴキブリのエサは危険がいっぱい!

ゴキブリが家の中に侵入する目的は、もちろん水と食べ物を思い存分に食べることにある。

本能的にエサの匂いが感知できる能力(感知範囲1~2m)でエサを見つけ、仲間にもエサがあることをフンや体のフェロモンを使って知らせている。

そんなゴキブリが、「どんなエサを食べるのか?」というと以下のとおり。

【ゴキブリのエサ】
  • 水。
  • 髪の毛や皮膚や切られた爪の一部。
  • 生ごみや食べ物のカス。
  • ふすまの紙や石けん。
  • ゴキブリのフンや仲間の亡骸(なきがら)。

これ以外にもムシャムシャとゴキブリがエサだと思えば、何でも食べるが、エサがなければ、仲間のフンであっても、食べるくらいグルメな虫。

こういった理由から、ゴキブリは、家の中にある豊富なごちそうを腹いっぱい食べるために、ありとあらゆる危険を冒してまで家の中に侵入し、生き延びようとするのだ。

ゴキブリの天敵はクモ!?

ゴキブリにも天敵はいる。

例えば、以下の天敵。

【ゴキブリの天敵】
  • アシダカグモやスズメバチ。
  • オオムカデ類やカマキリ類。
  • 鳥類やトカゲなどの爬虫類。

中でも、ゴキブリの宿敵ともいえる存在が「アシダカグモ」という蜘蛛(クモ)だ。

この蜘蛛は、とにかく普通の蜘蛛よりも圧倒的に大きく、成虫のゴキブリと同等以上の素早い動きでゴキブリを捕獲し食べる。

そのため、別名、「アシダカ軍曹」とか「軍曹」と呼ばれる。

昼間は、ゴキブリと同じく隙間に隠れて獲物が来るのをじっと耐え、夜になるとひっそりと活動し始めるが、基本的には、大人しい蜘蛛だ。

もちろん、ゴキブリを捕食することを目的にしているため、家の中に「アシダカグモ」が現れた場合は、家の中に巣くうゴキブリがたくさんいることが分かるはず。

そうやって、家の中にいるゴキブリ一味を一匹残らず一掃し、根絶やしにするまで、居続ける。

根絶やしにすると、次のゴキブリが出そうな家へとさっそうと向かうので、ゴキブリ嫌いな人にとっては、かなり頼りになるはずだ。だから、アシダカグモがいても倒さないようにしておくのがいいだろう。

ゴキブリを退治する3つの方法!

「ゴキブリを見つけたらすぐに退治!」といきたいところ。

けれど、最初の行動で大きな音を立てたり、声をあげると、その音や声に驚いたゴキブリがものすごいスピードでカサカサと部屋中をかけずり回り、最悪、ゴキブリが飛ぶことあるので、以下のとおり、状況に応じた退治方法でやってみよう。

天井や壁に張りついている場合

ゴキブリが天井や壁に張りついている場合、状況的にゴキブリの方がかなり有利な位置にいる。

なぜなら、スリッパや新聞紙で叩いて倒すことができないし、下手するとこちらに飛んでくる可能性が高いからだ。

そのため、以下の手順で慎重に倒すしかない。

【天井や壁に張りついているときの退治法】
  1. ゴキブリが逃げないようにゆっくりひっそりと音を立てずに殺虫スプレーをとりにいく。
  2. 殺虫スプレーを取りに行って、まだゴキブリがいたら、なるべく離れた場所でスプレーを吹きかける。
  3. スプレーをかけられたゴキブリが慌てて逃げるので、倒したい場所を誘導するようにして吹きかけ続け、ゴキブリが行きそうなところを先回りしてスプレーし続ける。

基本的には、この3つの流れでゴキブリを倒すことができる。

もちろん、隙間に逃げられると厄介なので、隙間が少ない場所に追い込むようにしよう。

その時、ゴキブリ用の殺虫スプレーを使うとより効果的なので、以下の殺虫スプレーを使ってみるといいだろう。

【ゴキブリ用殺虫スプレー】
  • ゴキジェットプロ。
  • ゴキブリがいなくなるスプレー。
  • まちぶせスプレー。
  • 冷凍殺虫スプレー。

オススメは、ゴキジェットプロだ。

即効性のあるスプレーで、速やかにゴキブリをノックアウトしよう。

床やテーブルにいる場合

ゴキブリが床やテーブルにいる場合は、殺虫スプレーやスリッパや新聞紙など好きな道具で倒すことができる。

ほぼ互角な勝負だ。

もちろん、互角と言え、油断するとあっという間のスピードでゴキブリを見失ってしまう可能性が高いので、以下の手順でしっかりと対応しよう。

【床やテーブルにいるときの退治法】
  1. ゴキブリが、逃げないようにゆっくりひっそりと音を立てずに殺虫スプレーやスリッパや新聞紙をとりにいく。(道具は、何でもいいができれば殺虫スプレーの方が楽。)
  2. 道具を取りに行って、まだゴキブリがいたら、殺虫スプレーを吹きかけ、余裕があれば、スリッパや新聞紙で思いっきり叩く。
  3. ゴキブリが、慌てて逃げるので、倒したい場所を誘導するように殺虫スプレーを吹きかけ、ゴキブリが行きそうなところを先回りして新聞紙やスリッパで叩く。

この方法が、一番、楽な駆除方法なので、一度、やってみるといい。

隙間に逃げられた場合

隙間に逃げられてしまった場合、ゴキブリを倒すことが急に難しくなる。

けれど、全く倒すことができないというわけでないので、以下の方法を試してみるといいだろう。

【隙間に逃げられた場合】
  1. 隙間に殺虫スプレーを吹きかける。
  2. 隙間からゴキブリがあぶり出てきたら、状況に応じて再度、勝負を仕掛ける。
  3. 出てこない場合は、隙間の中で息絶えた可能性が高いので、ゴキブリを片付けることができるなら片づける。

こうすれば、ゴキブリをやっつけることができるので、試してみよう。

ゴキブリを倒した後の処理方法!

ゴキブリとの死闘を繰り広げた結果、何とか倒したものの、ゴキブリを片付けるのは、精神的にしんどいと感じることがあるだろう。

けれど、放っておくと、他のゴキブリを呼び寄せてしまう可能性もあるので、以下の方法で粛々とゴキブリを処理してみよう。

【ゴキブリの処分方法】
  1. 倒したゴキブリに3~4枚ほどのティッシュを上から被せる。(これでGを見なくてすむ。)
  2. 手にビニール袋をはめ込み、ティッシュで覆ったゴキブリを拾う。
  3. 2の状態のまま手にはめ込んだビニール袋を外すようにして、ビニール袋を裏返す。
  4. 後は、ビニール袋を結び、ゴミ箱に捨てる。

基本的なゴキブリの処分方法がこれだ。

もちろん、ゴキブリを触るのが嫌なら、割りばしを使ってそのままゴミ箱に捨てることもできるからやってみるといいだろう。

ゴキブリを発生させない6つの対策!

ゴキブリを家の中に侵入させないようにしたり、家の中でゴキブリを見かけないようにするには、ゴキブリの対策をしっかりとやることが大切だ。

【ゴキブリを発生させない6つの対策】
  1. 水分補給阻止対策。
  2. エサ阻止対策。
  3. 侵入防止対策。
  4. 捕獲と毒エサを配置。
  5. 燻煙剤を使う。
  6. 除湿対策。

以上の対策を一つ一つやるために、詳しくみていこう。

水分補給させない対策

ゴキブリは、水分補給を目的に家の中へ侵入するので、台所やゴキブリの出やすい部屋に、以下の水分補給しやすい物が置いていないかどうか確認してみよう。

【水分補給しやすい物】
  • 濡れたぞうきんやタオル。
  • 飲みかけのコップや空き缶。
  • 流し台に置かれた水滴のついている皿やコップ。

この他にも水分補給しやすい物を置いたりすると、ゴキブリが繁殖しやすい環境を作ることになるので、必ず、片付けるようにしておこう。

エサ阻止対策

ゴキブリは、基本的に食べられる物なら人の毛髪やフケや切られた爪、さらに食べ物の残りカスなど何でも食べるので、掃除をしっかりと行うことが大切。

だから、以下のスプレーを使ってしっかりと掃除するようにしよう。

【掃除するときに使うスプレー】
  • ペパーミントやレモングラス系のオイル。
  • アロマオイル。(ゴキブリが嫌う匂い。)

これらのスプレーを使い、モップで床を拭いたり、掃除機をかけたりとしっかりと部屋の中をキレイに。

特に、ゴキブリのエサになりやすい台所にある洗いものや三角コーナー、シンク下は念入りにしっかりと掃除!

侵入防止対策

ゴキブリは、わずかな隙間さえあれば、簡単に家の中に入るので、壁に穴やヒビがないか再度チェックし、穴やヒビがある場合は、シリコンボンドやスキマテープなどで塞ぐ。

塞ぐことができない場合は、定期的に殺虫スプレーを使ってみるといいだろう。

捕獲と毒エサの配置

もしも、ゴキブリに侵入された場合は、罠を家の中に仕掛ける必要がある。

そのために、以下のゴキブリ対策グッズを使ってみるといいだろう。

【捕獲と毒エサグッズ】
  • ゴキブリホイホイ。(捕獲。)
  • ゴキブリホウ酸ダンゴ。(毒エサ。)
  • ゴキブリコンバット。(毒エサ。)
  • ブラックキャップ。(毒エサ。)

この中でも、特に、良いのがブラックキャップだ。

その効果の流れが以下のとおり。

【ブラックキャップの効果の流れ】
  1. ゴキブリの通りそうな場所に置く。
  2. ブラックキャップの入ったエサを食べて巣に帰る。
  3. 巣に帰ったゴキブリが、黒いゴマのようなフンをしたり、ブラックキャップの毒が回り倒れる。
  4. 仲間のゴキブリが、死んだゴキブリのフンや死んだゴキブリの死骸を食べる。
  5. 巣の中にいるゴキブリも毒が回る。
  6. 仲間のゴキブリも倒れ全滅になる。

以上の流れで効果を発揮するので、巣にいるゴキブリを全滅させるには、かなり時間がかかるが、やってみる価値はある。

もしも、やってみるなら、ブラックキャップと同様の製品と合わせて使い、定期的にローテーションして使うのがいい。

もちろん、使用期限には、注意して使うようにしよう。

燻煙剤グッズを使う!

ゴキブリが、あちこちにいそうで手がかかる時は、煙を使って一気に追い払い、死滅させる方法が一番手っ取り早い。

そのためには、以下の燻煙剤(くんえんざい)を使うことをオススメする。

【燻煙剤グッズ】
  • バルサン。

バルサンには、有効成分の煙が約2~3時間出続け、部屋中に煙を充満させることができるものだ。

その効果は、隙間に隠れているゴキブリを追い払ったり、そのまま死滅させたりとまとめてゴキブリを倒すのにとても便利なグッズ。

一つ問題なのが、煙が、部屋中に広がるため、後で燻煙剤がついた床やテーブルを水拭きしなければいけないのが、めんどくさいところ。

また、燻煙剤が衣類や家電などにかかる可能性もあるので、かからないように布を被せたり、燻煙剤がかからない場所に移動させる必要もある。

そのため、燻煙剤を使うならよく熟知してから使うようにしよう。

あとは、以下の使用タイミングで効率よくゴキブリを撃退していこう。

【燻煙剤の使用ベストタイミング】
  • 春の3月下旬と4月中旬。(ゴキブリが活動し始める時期。)
  • 夏の7月~8月。(ゴキブリ最も活動する時期。)
  • 秋の9月~10月。(ゴキブリが休眠し始める時期。)
※注意点

燻煙剤から煙が出終わったら、すぐに家の中や部屋の中に戻らずに、時間を置いてから戻り、戻ったら、部屋の中の窓を全開にして、喚起しよう。

除湿対策をする!

除湿対策は、ゴキブリを家の中に寄せつけないようにするために必要な対策の一つだ。

なぜなら、ゴキブリは、高温多湿な環境を好むので、家の中に居つかせないためには、高温多湿な環境を作らないことが重要だからだ。

そのために、以下の家の中にある機器や家電を使って、除湿対策を行っていこう。

【除湿対策に使える家電や機器】
  • エアコン。
  • 除湿器。

基本的にエアコンを使って、除湿する方が効率が良く、設定温度や使う時間は、以下の設定にしよう。

【エアコンの設定】
  • 設定:除湿。
  • 温度:16~17℃。
  • 送風:強~最強。
  • 使用時間:約1時間。

上記の設定で、除湿の風が、届くように各部屋のドアや引き戸を開けて、一気に各部屋の湿度を下げていこう。

これを、1日の間、数回行えば、ゴキブリが現れにくい環境ができる。

もしも、エアコンを使う場合は、エアコンのリモコンでタイマーを設定すれば、半自動で除湿できるので、合わせて試してみるといいだろう。

ゴキブリの季節はまだまだ続く!

対策や駆除の紹介でかなり長くなってしまったが、ゴキブリは、夏の暑い時期に盛んに活動するので、しっかりと駆除と対策を行っていこう。

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