切れ痔の症状は原因を知れば怖くない!?誰でもできる簡単な治し方!


トイレの便器の上で「う~んう~ん」と唸ってやっと出し終えて「トイレットペーパーで肛門を拭いたら、なんと少しばかりの血がついていた!

少し調べてみたら、どうやら肛門が切れて「切れ痔(裂肛)」になっていたようだ。

そこで、「切れ痔(裂肛)」で苦しんだ症状と原因、治療などについて紹介する。







切れ痔の症状は痛かゆい!?

切れ痔の症状は、何といっても肛門が切れることによる「出血」や「かゆみ」や「じーんとした痛み」があることだ。

まず、肛門には「肛門上皮」というものがあり、皮膚の中にまで入り込んでいて、これが肛門の締まるところを覆っている。

この状態のおかげで、便やオナラがどちらが出そうなのかを自動で分かるようになっている。

そして、この肛門上皮が「便秘」や「下痢」により切れると、「強いじーんとした痛み」を持つようになる。

また、この痛みを感じた瞬間に自身の意思で締めたり、緩めたりすることができない「内肛門括約筋」という機能にもけいれんが起こるようになる。

つまり、「肛門上皮」が切れると同時に「内肛門括約筋」が、肛門を緩めたり、締めたりといったけいれんが排便した後でも続くため、「あのじ~んとした嫌な痛み」がいつまでも続いてしまうわけだ。

このような切れ痔を何度も繰り返していると、いつのまにか手の指くらいの細い便しか出なくなり、いつしかトイレにいくのも憂鬱な気持ちを抱えてしまうことになる。

さらに、この切れ痔の症状が続いてしまうと、痔瘻(じろう)や肛門周囲掻痒症(こうもんしゅういそうようしょう)になる可能性が高まるので、治すのがこれまで以上に困難になるのだ。

切れ痔の原因は色々とある

切れ痔の原因には、いろいろとあるが一番の原因は、何といっても「便秘」や「下痢」だ。

中でも、排便しているときに、肛門が便による摩擦に耐えられないことで、「切れ痔」になってしまうのが、直接的な原因。

もちろん、「切れ痔」になる原因が、これだけとはいえない。

普段の生活で何気なくしている行動や習慣にも「切れ痔」になる要因があるので、以下の項目をチェックしてみよう。

【切れ痔になる要因】
  • 椅子に長く座っている。(事務職などの仕事。)
  • 立っている時間が長い。(立ち仕事。)
  • 水分をとらない。
  • 下痢や便秘を繰り返している。
  • 運動不足。
  • 冷え性。
  • 食生活が偏りがち。(辛い食べ物や肉類中心の食事。)
  • ストレスが溜まりがち。
  • トイレの時間が長い。
  • 肛門に付着した便の吹き残しがある。
  • 便通があるのに我慢する。

など「切れ痔になる要因」がたくさんあればあるほど、切れ痔になる確率が高まってしまう。

そして、「切れ痔になる要因」で共通して言えることは、「血流の流れが悪くなっている」ということだ。

血流の流れが悪くなると、肛門の静脈がうっ血しやすくなるので、結果的に、いぼ痔になったり、切れ痔になったりと、ありとあらゆる万病を引き起こす原因にもなる。

また、ストレスを溜めていたりすると、身体の免疫力が下がるので、同時に細菌に対する抵抗力も下がってしまう。

この免疫力が低下している最中に、トイレットペーパーで肛門に付着している便がしっかりと拭き取れていなければ、高温多湿な環境にある肛門の周りで雑菌が繁殖していくので、「切れ痔+いぼ痔」という最悪の組み合わせが肛門についてくる要因にもなりかねない。

特に、便意があるのに我慢してトイレに行かないことが一番いけないことで、腸内に留まり続けた便は、便の中に含まれている水分を吸収してしまい、これが「硬い硬~い便秘」を作り出し、便をひねり出すときに肛門を傷つけてしまうわけだ。

切れ痔を治療するコツ

もし、切れ痔になってしまったら、すぐに肛門周辺を石けんを使って肛門周辺をキレイに洗い、ぬるま湯で最後キレイに洗ったあと、「オロナイン」や「ボラギノール」などの軟膏薬を使えば自然と治すことができる。

あとは、トイレットペーパーで肛門を強く拭きすぎないこと。

とは言え、これだけでは何か味気ないので、「切れ痔にならないために心掛けること」もあるので、同時にやってみよう。

切れ痔にならないために心掛けること

切れ痔にならないようにするには、普段の生活習慣をより強く意識しなくてはいけない。

具体的なことをいえば以下のとおり。

【切れ痔を予防する方法】
  1. 血行をよくする。
  2. 食生活の改善と規則正しい生活を送る。
  3. 便秘や下痢をしないこと。

「基本的なことは、この3つだ。」

段階的に説明するとこのような感じだ。

血行を良くする

切れ痔を予防するには、「血行を良くすること」がとても大切。

切れ痔やいぼ痔も血行の悪さからくる要因の一つなので、以下の項目もしっかりと確認してやっておこう。

【血行を良くする行動】
  • ストレッチやラジオ体操。
  • ウォーキングや軽い運動。
  • お風呂の中にゆっくりつかる。(半身浴。)

といった血行を良くする行動をこまめに時間を見つけては、じっくりと実践し、全身の血流の流れを良くしていくことが、切れ痔にとってとても効果的なんだ。

食生活の改善や規則正しい生活

切れ痔にならないようにするには、身体の内面も良くしていかなければ効果は薄い。

もし、肉類中心の食事をしているなら、便秘や下痢になりやすいので、できるだけ避けるようにして、代わりに野菜中心の食事で「食物繊維」を多く含むゴボウやバナナなどの食べ物や乳酸菌を多く含むヨーグルトなどを積極的に食べるようにする。

つまり、洋食中心の食事から和食中心の食事に切り替えることで、切れ痔になりにくい身体を作っていくわけです。

また、規則正しい生活を送るようにすれば、排便をコントロールすることにも繋がり、自然と排便する時間や日を作るきっかけにもなる。

ポイントは、腸内環境を整える食生活やストレスの解消、決まった時間や日に排便をする習慣を身につけること。

便秘や下痢をしない!

切れ痔が起こらないためには、やはり便秘や下痢をしないことだ。

切れ痔になるコンボは、決まっていて「便秘」や「下痢」を繰り返すことで起こる。

中でも、便秘をしないというのは、なかなか難しいことだろう。

基本的な便秘の解消法には、上記の野菜中心の食生活に変えたり、水を意識的に多く飲むことで、腸内環境を整えて、柔らかい便にしたりするのが効果的。

もし、便が出ないなら、牛乳をたくさん飲んでみるのも悪くない。

あとは、腸内を活性化させるために、横向きに寝て、腹圧をしてみるのもいい。

これは、右脇(左脇)を下に横向きに寝て、足の少し曲げ、足の上に足を置いて寝る方法をすることで、自然と便が出るようになる。

それでも、便が出ないなら、「下剤」を使って出すしかないが、「下剤」のデメリットは、何度も使用すれば、次第に効果が弱まってしまうので、あくまでも「最終手段」としてとっておこう。

切れ痔の痛みを緩和する道具

切れ痔になると座るのも痛い。

そのまま地べたに座るのは、とても痛いので、「円座の座布団」や「柔らかいクッション」を下に置いて座ったりする。

そうすれば、切れ痔にかかる負担を軽減することができる。

あとは、かゆい時や痛いときにささっと肛門周辺を拭くために念のために「ウェットティッシュ」を持ち歩いたりするのも良いだろう。

切れ痔が悪化すれば・・・

切れ痔の症状が緩和することなく、悪化の一途をたどった場合は、以下の色々な症状に悩まされることになる。

【切れ痔の悪化による症状】
  • 見張りイボやいぼ痔。
  • 肛門狭窄(こうもんきょうさく)。
  • 肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)。
  • 肛門周囲掻痒症(こうもんしゅういそうようしょう) 。

といった症状が悪化すると起こり、これまで以上に排便するときに苦労したり、痛さとかゆさがさらに増したりと自然治癒や自力治療ではどうすることもできなくなる。

もし、これらの症状が起こってしまったら、諦めて病院(肛門科)に受診するか、最悪、手術をして治すしかなくなる。

そうならないためにも、「切れ痔になったかな?」と思ったら、悩まないですぐに治療をした方が良いだろう。

切れ痔は誰でも簡単になるもの!

切れ痔は、便秘や下痢を繰り返している人でであれば、いつなってもおかしくない身近な病気なので、「ただの切れ痔だ」と思わず、気づいたらすぐに治療するように心がけよう!

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