黄砂やPM2.5の正体を知り予防するための対策をすぐに始めよう!


春の嵐と共に黄砂(こうさ)やPM2.5などの大気汚染物質が上空から降りやすい時期がやってきました。

この時期は、せっかく春の暖かい空気や季節を楽しみたいはずなのに、この大気汚染物質のせいで、いつもより楽しさは半減。

その上、いつもより空気がどんよりとして、息をするのも何だか苦しいと感じやすい季節ですよね。

もしも、上空から降ってくる大気汚染物質に対して、何も対策をしていないなら、さすがにそれはヤバいです!!

そこで、黄砂やPM2.5の正体とその予防対策について紹介しよう!







黄砂やPM2.5の正体は汚染した微粒子の集合体!

黄砂やPM2.5の正体は、はっきり言えば、汚染した微粒子がたくさん集まっているような状態です。

これらの汚染した微粒子が空気中に漂い続けているのが、「黄砂」や「PM2.5」という有害物質だ。

さて、そんな黄砂やPM2.5について詳しく説明するために、以下のような感じでそれぞれ説明していく。

【黄砂やPM2.5についての説明】
  • 黄砂は中国大陸の砂漠からやってくる!
  • 実は黄砂より怖いPM2.5の真実!

なので、まずは、黄砂について説明していくので、次の項目で確認してみよう。

黄砂は中国大陸の砂漠からやってくる!

まず、黄砂は、中国の乾燥地帯であるゴビ砂漠やタクラマカン砂漠、また黄土地帯から風によって日本にやってくる。

ここで黄砂について軽く説明すると、黄色の砂のことで、砂の粒の大きさは、「0.5μm(=0.0005mm)~5μm(=0.005mm)」くらい。

要するに、「ただの極々小さな黄色の砂」だ。

けれど、この砂が同じ時期にたくさん降ってくると、以下のことが起こるようになってしまう。

【黄砂が降ることで起こる影響】
  • 航空機の飛行や車の通行や鉄道の運行や人の歩行に障害。(視界が悪くなる。)
  • ビニールハウスに積もる遮光障害。
  • 洗濯物が干せない。
  • 車が汚れる。

といったただの黄色の砂でもかなり厄介な影響を与えるのだ。

そして、そんな黄砂が日本に降る流れは、以下のとおり。

【黄砂が日本に降る流れ】
  1. 中国の乾燥地帯である砂漠や黄土地帯で強い風が吹きこみ、砂埃(すなぼこり)や砂塵(さじん)が上空に舞い上がる。
  2. 上空に舞い上がった砂埃や砂塵が、季節風や偏西風に乗り運ばれる。
  3. 風に運ばれた砂埃や砂塵は、日本海を渡り、日本に降り注ぐ。

こういった流れで黄砂が日本に降るようになるわけだ。

また、黄砂は、一回飛び始めると、「約2~5日間」飛散し、降り続けると言われている。

つまり、黄砂がその年に飛ぶ回数が多ければ多いほど、その年の飛散する黄砂も当然多くなるわけです。

ちなみに、以下の地域は、特に黄砂が降りやすい地域でもあるので、注意しておくといい。

【黄砂が降りやすい地域】
  • 九州地方。(福岡県や熊本県や長崎県など。)
  • 四国地方。(愛媛県や香川県や高知県など。)
  • 中国地方。(鳥取県や島根県や岡山県など。)
  • 近畿地方。(大阪府や京都府や兵庫県など。)

こうした地域では、空を見上げると黄褐色の空になっているので、もしも気になるなら、上空を見上げて黄砂降っているかどうか確認してみるといいだろう。

黄砂は様々な空気汚染物質を引き連れてやってくる!

中国大陸から季節風や偏西風に乗りやってくる黄砂は、黄色の砂だけでなく、様々な空気汚染物質も引き連れてやってくる。

そのため、まずは、以下の空気汚染物質について確認してみよう。

【黄砂にくっついている空気汚染物質】
  • PM2.5。
  • ニッケル。(金属アレルギー。)
  • カビ菌。
  • 核の放射性物質。

この他にも多くのウィルスや細菌、化学物質などが黄砂に含まれている。

そして、これらの空気汚染物質が、人の体内に入ると様々なアレルギー症状を引き起こす可能性があるので、次の項目でその症状について確認してみよう。

黄砂に含まれる空気汚染物質が様々な症状を引き起こす!

黄砂に含まれる空気汚染物質が、体内の中に入ると、「どうなってしまうのか?」というと、以下のアレルギー症状を誘発してしまう場合がある。

【黄砂アレルギーで起こる症状の数々】
  • 鼻水や鼻づまり。
  • せきやたん。
  • 目のかゆみや目の充血。
  • のどの痛みや違和感。
  • 息苦しさ。(のどに詰まっている感じ。)
  • 皮膚のかゆみ。
  • くしゃみ。
  • 顔がヒリヒリする。
  • 倦怠感や無気力。
  • 頭痛。

これが、黄砂アレルギーで起こる症状の数々だ。

そもそもアレルギー症状が起きる原因は、喉や鼻や目に異物が入ったり、皮膚にくっつくことで、体の中の免疫機能が過剰に反応することで起こる。

分かりやすく言えば、体の中に侵入してきたウィルスを排除するために、免疫機能がウィルスに対抗するための抗体を作るわけだが、この抗体が、いつしか正常な細胞を攻撃するようになってしまう。

つまり、ウィルスや異物を排除するべき抗体が、正常な細胞を攻撃するようになることで、アレルギー症状が引き起こされてしまうというわけなのだ。

もちろん、黄砂も上記のアレルギー症状と同じ仕組み。

ちなみに、以下のアレルギー症状を持っている人は、黄砂により注意した方がいい。

【黄砂以外のアレルギー症状になっている人】
  • 花粉症やアレルギー性鼻炎。
  • 気管支炎。
  • 喘息。
  • アトピー性皮膚炎。

なぜなら、既に持っているアレルギー症状が、さらに悪化する場合があるからだ。

そのため、黄砂を体内の中に入れないためにも次の項目でしっかりと予防対策をしておこう。

黄砂を体内の中に入れないための基本的な予防対策!

黄砂を体内の中に入れないようにするには、まずは、以下の基本的な予防対策をしっかりと確認しておこう。

【黄砂を体内の中に入れないための基本的な予防対策】
外出時
  • マスクをつける。
  • メガネをかける。
  • 鼻栓をつける。
帰宅時
  • 服や髪に付着した黄砂を玄関でそっと払う。
  • 手洗いやうがいをする。
  • 鼻うがいや洗顔をする。
  • 頭から足の先までシャワーを使い身体に付着している黄砂を洗い落とす。
在宅時
  • 窓を閉める。
  • 空気清浄機を回す。
  • こまめに掃除をする。

といったこれらの基本的な予防対策をして、黄砂を体内の中に入れないようにするのだ。

もちろん、この予防対策だけでは、黄砂を体内の中に全て入れないようにすることは不可能に近い。

けれど、この予防対策の目的は、あくまでも体内の中に入る黄砂の量を可能な限り減らすことにあるので、出来る限り体内に入れない努力だけはしておこう。

また、これらの予防対策では、「既に黄砂アレルギーを発症している人に効果があるのか?」と問われると正直に言って、「あまり効果がない」と言える。

なので、既に黄砂アレルギー症状が出ている場合は、以下の対策をしてしっかりと身を守ろう。

【黄砂アレルギー症状が出ている場合の対策】
  • 黄砂が飛散する日の外出はできるだけ避ける。
  • 医療機関を受診してアレルギー症状を抑える薬を貰う。

といった対策を行う。

あとは、規則正しい生活習慣を送って、黄砂アレルギーが起こらないように心がけておくといいだろう。

ちなみに、黄砂の状況を調べる方法としては、以下のサイトを活用するといい。

【参照サイト】

このサイトは、気象庁が運営していて、黄砂の情報を予想しているので、ぜひ活用してみるといいだろう。

実は黄砂より怖いPM2.5の真実!

黄砂の中に含まれている空気汚染物質の中には、もちろん、「PM2.5」も含まれている。

ここでPM2.5について、軽く説明すると、石油や石炭を使う工業地帯やディーゼル車の排気ガスに含まれる硫化物にすすなどの炭素微粒子が付着した2.5μm(マイクロメートル)以下の微小粒子状物質(りゅうしじょうぶっしつ)のことだ。

もっと分かりやすく言えば、すこぶる小さい有害性のある物質ということ。

また、PMとは、物質の大きさを示す単位の言葉でもある。

さらにPM2.5の特徴について簡単にまとめると、以下のようになる。

【PM2.5の特徴】
  • 大気中に浮遊する粒子の大きさが、2.5μm以下のすこぶる小さな粒子。(1μm=1mmの1,000分の1。髪の毛の太さで言えば、約30分の1くらい。)
  • 大量発生すると、大気が白く濁る。(肉眼でもはっきりと確認できる。)

それでは、このPM2.5の特徴を踏まえて、「黄砂より何が怖いのか?」と言うと、次の項目で確認してみよう。

PM2.5を吸い込むと肺ガンになる!?

PM2.5は、大量に吸い込むと将来的に、以下のような症状を発症する恐れがあると言われているからだ。

【PM2.5を吸い込み続けると発症する恐れ】
  • 肺ガン。
  • 喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患。
  • 皮膚炎。

そして、これらの原因ほとんどは、PM2.5が、肺の奥深くに入り込むことで起こる。

それでは、そんなPM2.5の侵入を簡単に許してしまう肺は、「そもそもどんな働きをしているのか?」というと、実は、以下の重要な役割を担っている。

【肺の役割】
  • 空気中から得た酸素を体内に取り込む。
  • 老廃物である二酸化炭素を空気中に排出する。

といった肺は、人が生きる上で絶対不可欠な呼吸の働きをしてくれているのだ。

けれど、この働きのおかげで、空気中に含まれる「PM2.5」も一緒に肺の奥深くに取り込まれてしまい、結果的に以下の症状が起こるようになってしまう。

  • 肺の膜や肺胞に傷をつけて炎症を起こす。

つまり、PM2.5という微粒子は、肺の膜や肺胞にたくさんの傷をつけて炎症が起こし、その炎症が原因で、肺がんになるリスクを高めてしまう厄介な微粒子なわけだ。

もちろん、肺ガンが発症するだけでなく、呼吸器系にも大きなダメージを与えるので、結果的に「喘息」や「気管支炎」のさらなる悪化が懸念される微粒子でもある。

そのため、PM2.5を肺の中に取り込まないようにするためには、黄砂と同じ方法で、予防対策することが重要で、特にマスクは、必ずつけておきたい必要不可欠な予防対策なわけです。

ちなみに、そんな危険なPM2.5を調べる方法は、以下のサイトを一度、参照してみるといい。

【参照サイト】

このサイトは、環境省が運営する大気汚染物質広域監視システムで、現在の大気汚染状況が分かるので、「PM2.5」を調べる時にぜひ活用してみるといいだろう。

黄砂やPM2.5の飛散しやすい時期は注意しよう!

黄砂やPM2.5は、1年中絶えず空気中に飛散している。

けれど、その中でも飛散しやすい時期が、「2月~5月の期間である」と言われているので、特に要注意だ。

もちろん、黄砂やPM2.5の状況を逐一把握するためにも、天気予報や大気汚染観測サイトなどでしっかりと情報収集して、予防対策も合わせてやっておこう!

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