初詣に神社へお参りする時に行う作法について知っておこう!


正月のイベントの一つに初詣がある。

初詣とは、多くの人が神社や寺に押しかけて、鐘を鳴らし、賽銭箱にお金を投げ入れ、両手を合わせ、神様に願いや報告をする行事のことだ。

そんな初詣の時に行く場所、神社では、お参りをする時に行う作法がある。

他にも神社の賽銭箱にお金を投げ入れる理由やおみくじを木の枝に結ぶ理由もある。

そこで、まずは、初詣に神社へお参りする時に行う作法について紹介しよう。


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初詣に神社へお参りする時に行う作法!

初詣に神社へお参りする時、お参りするための作法があるが、「その作法を意識しているか?」というと、ほとんど意識していないのではないだろうか?

なので、まずは、初詣に神社へお参りする時に行う作法が、以下のとおりあるので、一度、やってみるといい。

【初詣に神社へお参りする時に行う作法】
  1. 鳥居の前に来たら本殿に向かって一礼する。
  2. 一礼したら、鳥居をくぐり抜け、参道を歩く。(※1)
  3. 手水舎や御手洗に行き、手を洗って、口を濯ぐ。(※2)
  4. 賽銭箱の前に行き、小揖(しょうゆう)する。(※3)
  5. 二礼して、静かに賽銭箱にお金を入れる。(※4)
  6. 賽銭箱にお金を入れたら、右手で鐘を鳴らして、拍手を二回して、目を閉じて両手を合わせる。(※5)
  7. 一礼して、賽銭箱の前から退出するときは、再び、小揖する。

といった感じで、「二礼二拍手一礼」をやってお参りするのだ。

あとは、神社を出る時は、鳥居の前まで行き、本殿に振り向いて小揖する。

こうした参拝方法は、明治時代の頃、統一されたという。

けれど、各地域の神社によっては、この「二礼二拍手一礼」という参拝作法と異なる場合があるので、神社にある張り紙を見たり、直接、宮司に聞いてみるいい。

ちなみに、手水舎のやり方や各項目の補足と注意点などは、以下のとおりなので、確認しておこう。

【手水舎のやり方(※2)】
  1. 柄杓(ひしゃく)を右手で取って、水を汲む。
  2. 水を汲んだら、左手に水をかけて清める。
  3. 左手に水をかけたら、柄杓を左手に持ちかえて、右手を清める。
  4. 右手を清めたら、右手に柄杓に持ちかえて、左手のひらに水を受ける。
  5. 左手のひらに溜まった水を口に含み、口を濯ぐ。(※6)
  6. 口を濯ぎ終わったら、足元に静かに口に含んでいる水を吐き出す。
  7. 水を吐き出したら、再度、左手を水で清める。
  8. 左手を清めたら、柄の部分を水で流して濯ぎ、元の場所に戻す。
【二拍手のポイント】
  1. 両手をのばして手のひらを合わせる。
  2. 右手を少し後ろへ下げる。(※7)
  3. 肩幅くらいで両手を開き、柏手を二回打つ。
  4. 再度、両手を合わせて揃える。
  5. 願い事をこめてから手を下ろす。
【初詣のお参りの作法の補足と注意点】

(※1) 参道を歩くときは中央や真ん中を歩かない。(参道の中央(正中)は、神様が通る道。)

(※3) 小揖は、15度くらい頭を下げる。

(※4) 礼は、腰を90度くらいにして頭を下げる。

(※5) 二拍手してから心の中で住所や氏名や生年月日を言って、簡単な願い事や報告するべきことを唱える。

(※6) 柄杓に口を直接つけない。(多くの人が使うため。)

(※7) 左手親指の付け根が膨らんでいる部分と右手の平がへこんている部分が合わさるようなイメージ。

といった感じで上記のお参りの作法をやってみるといい。

さて、ここまでそんな初詣に神社へお参りする時に行う作法を理解したところで、話は変わるが、なぜ、賽銭箱にお金を投げ入れるのかを知っているだろうか?

もしも、知らないのなら、次の項目でぜひ確認してみるといい。

賽銭箱にお金を投げ入れる理由!

お参りでお祈りする時に、賽銭箱にお金を投げ入れることがあるが、この賽銭箱にお金を投げ入れるについては、以下の理由がある。

【賽銭箱にお金を投げ入れる理由】
  • 賽銭に奉納や厄落としの意味がある。
  • 追儺(ついな)の形式が由来となっている。(賽銭に厄を乗せて神様に託し、自分から厄を剥がし捨てる。)

といったことから賽銭箱にお金を投げ入れる習慣になったと言われる。

ちなみに追儺について軽く説明すると、お米などを撒いて厄を追い払う中国由来の行事のことで、節分で行う豆まきもこの追儺から派生したとも言われている。

そして、こうした賽銭箱にお金を投げ入れる理由には、色々と考えられるが、結局のところ、神社関係者が儲けるために、作った建前上の理由。

つまり、これが、「賽銭箱にお金を投げ入れて欲しい最大の理由なのではないか?」と個人的に思うわけだが・・・。

さて、そんな賽銭箱にお金を投げ入れる理由も知ったところで、おみくじを木の枝に結ぶ理由もあるので、次の項目も読んでみるといい。

初詣の時に引くおみくじを木の枝に結ぶ理由!

神社でお参りをし終えると、今年の運勢は、「どうかな?」とお参りの締めに意気揚々とおみくじを引いてしまうことがある。

そして、意気揚々とした気分でおみくじを引き、もしも、大凶を引いてしまったら、どうするだろうか?

そんな時は、神社にある木の枝におみくじを結びつけると思うが、おみくじを結ぶには、以下の理由があるからと言われている。

【おみくじを結ぶ理由】
  • 枝に結ぶことで、「産土神(むすびのかみ)」の力を得る民間信仰。(吉なら成就させ、凶なら祓ってしまおうという考え。)
  • 江戸時代、恋愛に悩みおみくじを引く人が多く、「縁を結ぶ」になぞった習慣。
  • おみくじを引いた神社や寺の木の枝に結びつける行為は、「神様と縁を結ぶ」という考え。
  • 凶を結びつけて、神社や寺に凶の運気をとどめ、神様や仏様の加護を願う考え。
  • 神様は、一柱や二柱と数えるので、おみくじを結ぶ木や柱は神様であると見なした考え。

といったおみくじを結ぶ理由には、こうした様々な考えがあったことで、木の枝におみくじが結ばれてきたのだ。

その逆に、おみくじを木の枝を結ばずに、今年1年を無事に過ごすための指針やコンパス替わりとして、おみくじを財布や定期入れの中などに保管し、何度も読み直し参考にすべきという考えもあり、おみくじに対する考え方は、初詣同様、多種多様な考えがあると言える。

そのため、おみくじを結ぶべきかそれとも結ばないかは、結局、人の心次第なので、どちらかを選んで楽しむといいだろう。

初詣の時期は一般的には松の内まで!

初詣は、松の内までの期間にお参りするのが世間的な決まりとなっている。

そして、松の内までの期間とは、以下のとおり。

【松の内】
関東
  • 元旦の1月1日から1月7日まで。
関西
  • 元旦の1月1日から1月15日(小正月)まで。

また、松の内とは、正月の松の飾りが飾ってある期間のことだ。

なので、この期間までに今年、最初のお参りをすませておこう!

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