水道管が凍結する原因を知って凍結しないための対策をしよう!


大寒波の到来により凍えるような猛烈な風、上空からは大雪も降ってくる厳冬の季節。

この季節は、生活を送る上で必要不可欠なライフラインの一つ、水道管が凍結しやすくなる時期だ。

もしも、水道管が凍結すると、しばらくの間、水が使えなくなったり、最悪、破裂して断水状態が続く場合がある。

そこで、水道管が凍結する原因やその対処方法などについて紹介しよう!







水道管の凍結は気温が原因!

それでは、さっそく水道管が、凍結する原因について色々と書いていきたいところだ。

けれど、水道管が凍結する原因は、言うまでもなく以下の原因であることが多い。

  • 大寒波による著しい気温の低下。

だが、これだけでは、少し説明不足なので、少しだけ踏み込んで説明していくとしよう。

水道管が凍結しやすい気温と場所!

さて、水道管が凍結しやすい気温と場所についてさっそく説明していきたいところだが、その前に水が、「何度で凍るのか?」を知っているだろうか?

知っていれば何の問題もないが、知らない人のために答えると、もちろん、答えは、「温度0℃」だ。

つまり、水道管の中の水も少なからず同じく「温度0℃」で凍結するという答えでもある。

けれど、たとえ、水道管の中の水が、「温度0℃」で凍結するのを分かっていても、「温度0℃」になるために必要な外部温度。

つまり、「気温が、何度の時に凍結するのか?」について知らなければ、この答えに意味はないのだ。

そこで、水道管の水が凍結しやすい以下の気温の条件があるので、サクッと確認しておくといい。

【水道管が凍結しやすい気温の条件】
  • -4度以下の気温の日。(風が強い時は-2~-1度の気温の日。)

といった条件から水道管の中の水は、マイナスの気温の日に凍結しやすくなる。

また、上記の条件の他に以下の場所に水道管があると凍りやすくなるので、合わせて確認しておこう。

【水道管が凍りやすい場所】
  • 日当たりが悪い。
  • 風当たりが強い。
  • 水道管やメーターが外でむき出しになっている。
  • ベランダに洗濯機用の水道管や給水管がある。

といった場所は、凍結しやすいので、注意しておくこと。

結局のところ、水道管が凍結する原因の多くは、その日の気温や場所による影響が大きいのだ。

なので、水道管が凍結しやすい気温の日や凍りやすい場所があるときは、次の項目で水道管の凍結を防ぐために必要な対策をしっかりとやっておくのがいいだろう。

水道管の凍結を防ぐために必要な対策

それでは、さっそく水道管の凍結を防ぐために必要な対策をやっていくので、まずは、以下の対策をサックと確認してみよう。

【水道管の凍結を防ぐために必要な対策】
  • 水をチョロチョロと流し続ける!
  • 水抜きをする!
  • 水道管の凍結を防ぐグッズを使う!

といった対策があるので、詳しくは、次の項目で確認していこう。

水をチョロチョロと流し続ける!

まず、一つ目の水道管の凍結を防ぐ対策として水をチョロチョロと流し続ける方法がある。

具体的な方法については、以下のとおりなので、やってみよう。

【水をチョロチョロと流し続ける方法】
  1. 少しだけ水が出るように水道の蛇口を軽くひねる。
  2. 水道の蛇口からチョロチョロと少量の水が出る。

といった方法をすることで、以下の効果が得られる。

【水をチョロチョロと流し続ける効果】
  • 水道管の中で流れる水が絶え間なく流れるので、氷点下の気温であっても凍結しにくい。

といった効果があるが、この方法には、以下のデメリットもある。

【水をチョロチョロと流し続けるデメリット】
  • 水道の料金が上がる。
  • 想定を超える氷点下の気温の日。

中でも、想定を超える氷点下の気温の日は、この水道管の水をチョロチョロと流していたとしても凍結する可能性があるのだ。

理由については、以下のとおり。

  • 想定を超える氷点下の気温の影響を受け続けると水の流れが鈍るため。

つまり、水道管の中の水は、あっという間に「温度0℃」となり、凍り始めるというわけだ。

そのため、この二つのデメリットが大きいと感じるなら、この方法は避けて、次の水抜き対策をやってみるのがいいだろう。

水抜きをする!

二つ目の水道管の凍結を防ぐ対策として、水抜きという方法がある。

具体的な方法については、以下のとおりなので、確認してみよう。

【水抜きのやり方】
  1. 水道の蛇口を開けて水を流す。
  2. 1の状態のまま水道の元栓(止水栓)を閉栓する。
  3. 2をしたら水道の蛇口を全開に開けて水道管に溜まっている水を抜く。
  4. 3をしたら水道の蛇口を軽く締めて少しだけ水が出るような状態にする。

といった方法で水抜きをすると、水道管の中で溜まっている水を抜き取ることができ、凍結を防ぐことができる。

これが、水道管の凍結を防ぐ一般的な水抜きのやり方なのだ。

ちなみに、寒い地域や県では、水抜きに似たもので不凍栓(水抜栓)というものが備わっていることがある。

不凍栓とは、水道管の中に残っている水を同じ管の中にある別の穴を通して水を抜き取ってくれる水抜き用の装置みたいなものだ。

もしも、不凍栓がある場合は、以下の使い方で水抜きをしてみるといい。

【不凍栓の使い方】
  1. 地面にある不凍栓と書かれたフタを外で探す。
  2. 1を見つけたらフタを開けて蛇口と同じ感覚で不凍栓のバルブを開ける。
  3. 2ができたら不凍栓が閉まり元栓から流れる水道管の中の水が止まる。
  4. 水が止まると同じ管の中にある水抜き用の穴が開くので、水道管の中で溜まっている水が放出される。(この時、室内の空気を水道管に送るために必ず蛇口を開ける。)

といった方法でやると水道管の中で溜まった水をキレイに抜き取ることができる。

また、配管の中に水分がわずかに残っていたとしてもそのまま蛇口を開けておけば、冬の乾いた空気で水分は、次第に蒸発するはずなので、蛇口はそのままにしておくといい。

あとは、余裕があれば、水道管の凍結を防ぐグッズを使って、凍結対策を盤石にしておくのがいいだろう。

水道管の凍結を防ぐグッズを使う!

最後の対策として、水道管の凍結を防ぐグッズを使う方法がある。

具体的な水道管の凍結を防ぐグッズについては、以下のとおりあるので、確認してみよう。

【水道管の凍結を防ぐグッズ】
蛇口(外用)
  • タオル。
  • レジ袋。
  • 軍手。
水道管(外用)
  • 保温材。
  • 保温テープやビニールテープ。
  • 水道管凍結防止用ヒーター。
  • 水道凍結防止帯。
排水管(室内用)
  • 住宅用不凍液。

といった水道管の凍結を防ぐグッズがあり、それぞれの使い方については、簡単に説明すると、以下のとおりなので、やってみるといい。

【水道管の凍結を防ぐグッズの使い方】
蛇口(外用)
  • タオルや軍手などを蛇口にかぶせる。
水道管(外用)
  • 水道管に保温材をつけた状態で保温テープを巻きつける。
  • 水道管に水道凍結防止帯を巻きつけてコンセントに差し込んでから、保温テープを巻きつける。
排水管(室内用)
  • トイレの便器やお風呂の排水、台所の排水などに住宅用不凍液を入れる。

中でも、水道凍結防止帯や水道管凍結防止用ヒーターは、水道管の温度が「約3度~4度」になると、自動的に作動して水道管が凍結しないように防いでくれる、かなり便利なグッズだ。

なので、もしも、予算があるのなら、一度、使ってみるといい。

あとは、水道管や蛇口が凍結した時の対処法について念のために軽く説明しておこう。

水道管や蛇口が凍結した時の対処法!

水道管や蛇口が凍結しないように色々と対策したにも関わらず凍結した場合は、以下の対処法で対応するしかない。

  • 気温が上がり自然に溶けるのを待つ。

といった感じで、時間をかけて溶けるのを待つのだ。

けれど、「すぐに水を使いたいのに気温が上がるまで待てない!」という場合もあるだろう。

そこで、以下の水道管や蛇口の凍結を素早く溶かす方法があるので、やってみるといい。

【水道管や蛇口の凍結を素早く溶かす方法】
  1. ヤカンに水を入れる。
  2. ヤカンに火にかけて温め、ぬるま湯を作る。
  3. 2の用意ができたら、凍結した水道管や蛇口にタオルや布をかける。
  4. 3の準備ができたら、ヤカンに入ったぬるま湯をゆっくりと凍結した箇所にかけて溶かす。

といった方法で、じっくりと凍結箇所を溶かしていくのだ。

けれど、この方法をやるときは、一つだけやってはいけないことがある。

それは、水道管や蛇口に直接、熱湯をかけて凍結箇所を溶かそうとすることだ。

もしも、水道管や蛇口に直接、熱湯をかけてしまうと、最悪、温度差で破裂する可能性がある。

また、破裂により多額の修理代で思わぬ出費になることさえあるのだ。

なので、水道管や蛇口の凍結を素早く溶かす時は、この方法だけは、絶対にやらないようにしっかりと覚えておこう。

水道管が凍結しやすい時期に注意しよう!

水道管が凍結しやすい時期は、寒波が到来しやすい「11月~2月の期間」なので、冬支度と共に凍結対策も忘れずやっておこう!

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